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2008年9月

2008年9月25日 (木)

花束みたいなブロッコリ

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こちらにきて初めてみた紫色のブロッコリ。
日本にも売ってるのかな。
お気に入りのオーガニックスーパー Wedge Co-op で見つけて、
まるで花束みたい!と心動かされ、即買い物かごへ。


その日の夜ごはんにと、早速調理開始。
こちらに来て大活躍している料理本のひとつが、米沢亜衣さんの「イタリア料理の本」。
使う食材も、調味料も、調理法も至ってシンプルだから、
急いでいるときでも助かるし、素材の味が生かされる味付けで、とてもおいしい。


その中に「ゆでカリフラワー」というレシピがあって、
カリフラワーがすっぽりと入るくらいの大きさのお鍋に、
半分くらいのお湯を沸かして、よく洗ったカリフラワーをまるごとと塩を適宜入れる。
あとは蓋をして、芯に串が通るくらいまで茹でるだけ。
茹だったら、食べやすい大きさに分けて、オリーブオイルと塩をかけていただく。
茎も葉も花の部分もきれいに全部食べられるうえに、
包丁で分けてから茹でるよりも、甘くておいしく感じる。
これを、ブロッコリにも応用してみただけなのだが、これがまたおいしかった。
いつもカリフラワーやブロッコリは、メインの付け合わせだと思っていたが、
この調理法で味をしめてからは、立派な一品料理になることを知った。


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*ちなみに、紫のブロッコリも茹でるとみるみるうちに緑色に変わっていく。


【その夜の献立】
・じゃがいもと焼きたまねぎとアンチョビのサラダ
・ラタトゥイユ
・いろいろマッシュルームのヴィネグレットソテー
・まるごとブロッコリ


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┃米沢亜衣さんの『イタリア料理の本』

イタリア料理の本

買ったきっかけ:
友人のすすめ

感想:
食材も調味料も調理法もとてもシンプル。
食材の味が生かされる味つけで、一冊もっておくと便利。

おすすめポイント:
各レシピには、米沢さんがその料理に出会ったときの
ストーリーが書かれていて、イタリアの空気や人々の温度が伝わってきて、とてもたのしい。

イタリア料理の本

著者:米沢 亜衣

イタリア料理の本

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2008年9月24日 (水)

空腹タイマー

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私をよく知る家族や友人たちは、忙しくて食事をとりそびれた私の機嫌が悪くなり始めると、
「とりあえず、何か食べたら…?」と口を揃えて言う。

この日は数か所でいくつか用事を済ませなくてはならず、たくさん歩いたので、
気がついたらお腹が空き過ぎていて、あやうく機嫌が悪くなるところだった。
そんな時に私のご機嫌をすくいあげたのは、アップタウンにあるフレンチビストロ BARBETTE


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地ビールやベルギービールなど、私の大好物のアンバー系や黒ビールも豊富だし、
フレンチビストロだけに、フランスワインやカリフォルニアワインなどが、
グラスで気軽にトライできる。ついつい気分がよくなって、よく飲んでよく食べると、
知らないうちにそこそこいい値段になっているが、料理も飲物もおいしかった。


最後に心付けにと、多少のチップを置いていくが、
それまで笑顔で丁寧に対応してくれていた女性スタッフが、
会計の段になると、多少プイッとしたような気がして、
私の取り越し苦労だといいのだが、ちょっと気になっていた。
後日、こちらに長く住む方に聞いてみると、
それまで常識だと思っていたチップのパーセンテージがどうやら低過ぎたみたい…。
総額の10%程度だと思っていたら、10%はほとんど満足できない時に。
通常15%くらいが平均で、とても満足したりお世話になった時には20%なんだって。


スターバックスなどのキャッシュオンでは、レジにチップ用の瓶が置いてあるので、
気持ちをいれておくといいらしい。
しかし、それはそれは申し訳ないことをしてしまった。
とてもおいしかったし、満足だったのに…。
それからというもの、暗算が苦手な私は、
愉しい食事の後の多少ぼーっとした頭で、必死に15%を計算する。
計算しやすい割合だと、もう少しスマートにお会計が済ませられるのだけど…(苦笑)。
ちなみに、ヘアカットのチップは、平均10%くらいだそう。


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2008年9月23日 (火)

エプロン

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アメリカで生活をしていると、お酒を飲むにしても、
デパートの会員になるにしても、何かと ID の提示を求められることが多い。
その度にパスポートを持ち歩いていると不便なので、
State ID という、州の居住者であることを証明するカードを発行してもらうために、
ダウンタウンにある Hennepin Goverment Center に行った。


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*超高層ビル Hennepin Goverment Center の吹き抜け。


肝心の State ID を発行してもらうには書類不足だったのだけど、
その帰りに見つけた、女性たちが纏うエプロンの展示。
デザインを見ていると、その時代背景をかたどっているようで、
中にはドレスのように豪華なものもあれば、
女性の私でさえ、ドキッとしてしまうデザインのものまで、
世紀をまたぐエプロンのデザインの変遷に、しばし心をうばわれた。


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*全長200メートルほどの廊下を利用したショーケースに並ぶエプロンたち。


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2008年9月21日 (日)

ローカルにこだわる

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ミネアポリスを北から南へ縦に走る大通り Lyndale 沿いにある common roots cafe
店内で提供する飲物や食材のほとんどを、ローカルなものか、
オーガニックなもの、またはフェアトレードのものに限っている。
例えば、先月8月は66%がローカルのもので、
40%はローカルのものとオーガニック認定を受けた食材だそうだ。
オーガニックとうたっている飲食店は多いけれど、
その実、オーガニック食材は高くつくし、それだけでメニューを構成して、
サービス料などをのせていくと、当然売価も高くなってしまうのが、
この手のお店の難しいところ。自信がなくては仕入れの内訳を明かせない。
このカフェは、ローカル、オーガニック、フェアトレードの占有率を、
通りに出している黒板や web site のトップで定期的に利用者に公開している。


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オーダーはキャッシュオン形式で、ショーケースにあるデリやサラダに、
小麦からこだわって焼かれているパンを合わせたり、
デザートやオリジナルドリンクのほかに、ローカルなビールやワインに出会えるのも魅力だ。


また、無線LAN も完備しているので、ただで利用できるうえ、
電源もとりやすいように延長コードまで用意してある。
平日の4PM〜6PMまでは ハッピーアワーでとてもリーズナブル。
ラップトップを片手に集まる近所の住人たちが入れ替わり立ち替わりやってくる。


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2008年9月19日 (金)

目玉焼き

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ある日の朝食。


大は小を兼ねる、と思って大きなフライパンを買ってしまったので、
ひとり分の目玉焼きではなんだかさみしく見えて…、
思わずひとり2個ずつにしてしまったら、本当に目玉焼きになった。
ラディッシュの髪飾りを添えて。


【今朝の献立】
・目玉焼き
・ターキーソーセージ
・ラディッシュ
・ブイヨンから作ったセロリと人参のスープ
・アボカドと豆冨のディップ


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2008年9月16日 (火)

手ぶらで引っ越し

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9月5日(金)のお昼にこちらに着いたが、最初の10日間はホテル住まいの予定だった。
借りるアパートの引き渡しは15日(月)の予定で、夫の研修が8日(月)からだったので、
その前の週末中にはこちらに着いていたかったからだ。


ホテルというものも、帰る家があって時々泊まるから贅沢というもの。
シティホテルだったから、キッチンもなく、料理もできない。
朝昼晩と外食というのもすぐに飽きるし、身体も疲れてきた…
と思っていた矢先に、アパートの管理オフィスから連絡がきて、
2日早く入れることに!なんともありがたい…!世の中もそう捨てたものじゃない。
ようやく料理ができる!ということで、12日(金)に鍵をもらい、
予約していたホテルをキャンセルして、晴れてアパートに引っ越すことに。
実にありがたいけど、いや…待て待て。
鍋やお皿はおろか、寝るベッドすらないんだった…。


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じっとしている暇はない。思いついたら即実行あるのみ。
車がないので電車とバスで買い物をし、
持ち帰れないものは配送の手続きをする。
でも、必ず連絡先を聞かれて、そのたびにまだ電話もないから、
一日中家に缶詰でいつ来るかわからない荷物を待ち続ける。
調べごとをするにもネットもつながっていない…。
今の時代、何もかも便利過ぎて、環境が整わないと逆に不便なのだ。
そんなこんなで、本当に手ぶらで引っ越したというわけ。


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このアパート、築70年という歴史ある建物。
以前は小分けにされていた部屋もドアをとってあるし、
壁は白く塗られ、ある程度現代人の生活にカスタマイズされていて、
ところどころ、戦前のアメリカの古き良き時代のデザインが残っている。
でも、階上の人がどの辺りにいるか足音や床がきしむ音ですぐにわかるし、
窓が開かなかったり、水漏れがしたり、排水がわるかったり、虫が出て来たりするけれど、
その都度、アパートを35年間も見続けて来た何でも直してくれるおじさんがいて、
この建物のことならすべて知り尽くしていて、大抵のことはFIXしてくれる。
こういう人が大切に大切に守り続けているから70年も息づいているんだと、
感じ入る経験だった。縁があってここに住まわせてもらえることになったのだし、
少々の不具合もご愛嬌。1年間お世話になりますと部屋に挨拶をした。


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*アパートの前からの夕焼け。


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2008年9月12日 (金)

子供のための劇場

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*THE CHILDREN'S THEATRE COMPANY 全景。


そもそもミネアポリスに来ることになったのは、
夫が文化庁の「 新進芸術家海外留学制度 」と呼ばれる、
日本の芸術家を支援するプログラムに受かったから。
思い立ってから、実際に行動に移して合格するまで、
苦節○年…。桃栗三年、柿八年というけれど、
桃は確実に育っていてもおかしくはない。
今年実現できたことは、本当に本当にありがたいことだ。
彼の渡米に力を貸してくださった方々や、
職場の方々の協力や理解がなければ決して成り立たなかった。
この場をお借りして、心より感謝を申し上げます。


ミネアポリスはニューヨークのブロードウェイの次に
人口に対する劇場の数が多いといわれ、
文化レベルが非常に高い土地。
こちらでできた友人が、演劇の質の高さは、
その街の教養レベルや公共施設の質、公立学校の質を
物語ると言っていた。


夫が研修させてもらっている THE CHILDREN'S THEATRE COMPANY は、
子供向けのお芝居を1年中、しかも自催公演で打ち続けている。
昨晩、夫の上司にあたる方の計らいで、
こちらに来て初めて夫が見学させてもらっている作品の
初日公演にご招待いただいたので、ありがたく拝見してきた。
平日19時開演にも関わらず、家族でお芝居を観に来ている。
もちろん、両親が揃って子供を連れて来ている。
しかも、800席ある劇場が満席なのだ!


公演自体は、役者さんの演ずる現実の世界と、
影絵を使って表現するスクリーンの中の虚構の世界を、
自由に行き来する、独創的な手法。
大道具は、時にベッドになったり、舟になったりするし、
影絵を映すスクリーンには大きな布を使用し、
その布は、舟の帆になったりもする。
大人が観ていても、ワクワクドキドキしてしまう。
その手法を子供にも体験してもらうために、
ロビーには劇中で実際に使う小道具と同じ人形を置いてあり、
開演までの時間や終演後に、子供が体感できるようになっている。


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日本では、子供向けというと、着ぐるみを来た登場人物が
子供向けの言葉で話しかけ、歌をうたうなどのイメージがあるけれど、
そういうものとはかけ離れた大人も充分に楽しめる内容で、とても創造的。
衣装などの小物もすごく凝っていて、上質な素材や、
カラフルで華やかな色合わせなど、隅々まで趣向が凝らされている。
演出を作り上げていく過程へのこだわりも同様で、たとえば、
ひとつの作品に関わる出演者やスタッフが、
みんなと呼吸を合わせるために、演出家の意向でヨガなどを含める
身体を動かすワークショップを行なう日が5日間も組まれているそうだ。
演出方法も含め、そういうディテールやプロセスへのこだわりが、
全体のクオリティーをあげているのがひしひしと伝わってくる。


平日の日中は学校と連携しているようで、
毎日スクールバスが大げさではなく10台くらい横付けして
入れ替わり立ち代わり、幼稚園や小学生が観賞に来る。
公共施設とも連携が図れているようだ。


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*スクールバスの縦列駐車。

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*この日はスモックで色分けされた園児たちがたくさん。


日本でも、子供向けのお芝居を開催しているところはあるが、
子供向け専門に毎月自主興行している劇場はないのではないだろうか。
こんな劇場が日本にもあったらいいな、と心から願う。
そのためには、やはり企業や個人の投資や寄附が必要なのだろうな。
実現するには、あと20年?いや、40年…?

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2008年9月10日 (水)

お気に入りの美術館

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*WALKER ART CENTER 全景。


ミネアポリスに来て驚いたのは、
地域に根ざした企業や個人の投資家が、
すすんでカルチャーやアートシーンに投資していること。
劇場や美術館には、企業や投資家の名前がついたホールが
数多く見受けられ、もちろん、日本でもそういうケースは
多々あるけれど、カルチャーが企業や個人の出資によって、
ここまで明確に支えられている地域は見たことがなかった。
そして、企業や投資家によってサポートされていることで、
入館料が無料の美術館があったり、そうでないところも
入館料無料の日をつくったりと、
市民がアートを身近に体験できるようにしている。


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*WALKER ART CENTER からダウンタウンを望む。


たとえば、私が大好きなコンテンポラリーアートミュージアム、
WALKER ART CENTER の入館料は$10。決して安くはない。
でも、木曜日は午後9時まで開館していて、5時以降は無料。
併設している MINNEAPOLIS SCULPTURE GARDEN は、
夜中の12時までやっていて入場無料。
WALKER ART CENTER の年間会員になるには個人会員$50。
デュアル会員(同居会員)はふたりで$60。
会員になると常設展、企画展を問わず、
1日に何回行っても無料で、ミュージアムショップやカフェ、
レストランは、すべて10%OFF。その他のイベントチケットは
50%OFFだし、館内で行なわれるダンス公演や映画なども
会員割引価格だし、企画展のレセプションにも参加できる。
決して安くはないが、単純計算で入館料だけでも、
3回行けば元がとれるし、その他の特典が豊富だ。
私は2週間であっという間に消化した(笑)。


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ちなみに、毎月第一土曜日は“家族の日”と題して、
入館料が無料なだけでなく、子供向けのものづくりワークショップや、
映画、朗読など、さまざまなアクティビティが用意され、
カフェなども連携して、家族で気軽に楽しむ機会をつくり出している。


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この背景には、キリスト教の宗教的観念「愛を分け与えること」が
強く影響しているのだと、こちらに30年以上住んでいる日本人の方が教えてくれた。
富裕層はすすんで寄附をして、一般市民は惜しみなくボランティアをかってでる。
社会や地域のためになりたいという意識をもつのは普通で、
仕事をもっていても、人生に経験価値をつけるために、
ライフワークとして取り組んでいる。
実際に大学受験の面接では、今までにどんなボランティアを
経験したかと聞かれ、どんなことに興味をもち、
どんな活動をしてきたのかも、その人を知る重要な手がかりとされているらしい。
日本人は、趣味や習い事、がんばった自分へのご褒美など、
消費活動を通して「経験価値」を増やしていいく傾向があるから、
「学ぶのにお金を払わず、無料で経験させてもらっている。」
という感覚を真に理解できるのには、たくさんの時間が必要なのかもしれない。


話は大分それたが、ミネソタのとりわけ“TWIN CITIES”は、
ニューヨークやカリフォルニアなどの都会と比べると、
「自分たちが住む土地でいかに豊かに過ごすか」
に目が向いているような気がする。
また、小さい時から子供もアートに触れることができるから、
次世代へと繋がる土壌が脈々と受け継がれているのかもしれない。
まさに、市民やビジネスがカルチャーを育む街なのだ。

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2008年9月 8日 (月)

はじめてみました。

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*飛行機雲が屈折した軌跡を残していたミネアポリスの空を仰ぎ見た。

1年間限定というアメリカ・ミネアポリスへの移住を機に、
日々の記録を兼ねて、blogをはじめてみた。
あらたな発見、心動かされたことなどを、
とりとめもなく書いていこうと思う。


ミネアポリスという街の名前は、
恥ずかしながら夫から聞いて初めて知った。
メトロポリスと間違えたくらいだ。
位置的には、アメリカ中北部ミネソタ州の東南部にあり、
シカゴから飛行機で1時間ほど西に行った五大湖のほど近く。
ミネアポリスの周辺には1万個もの湖があり、
車のナンバープレートには“10,000 lakes”と書いてある。
自然と都会の両方が楽しめる魅力的な地域で、
冬場が寒いことを除けば、とても住みやすい土地だ。
この blog のタイトルバックには、ダウンタウンの風景を使ってみた。


音楽界ではボブディランやプリンスを輩出した街としても知られ、
カルチャーが東西を行き交う際には、
そのほとんどがミネアポリスを中継し、文化はとてもさかんだ。
また、アメリカ全土のハブ空港になっているにも関わらず、
私自身もさることながら、日本ではあまり知られていない。


四季があるが、10月あたりから急激に寒くなり、
真冬には-20℃の世界に突入するらしい。
いろいろな意味で未知の世界。
みなさんのおかげでいただいた1年という限られた時間を、
大切にしていこうと思う。

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