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2008年11月

2008年11月26日 (水)

議論をしつくす

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今日は、ミネソタに移り住んで27年の日本人女性が主催するお料理教室に行ってきた。
異国の地でがんばっている日本人の若い奥様や母親が集って、
生活情報や育児論をシェアしたり、議論したりできる場所を用意したいと、
彼女の自宅を提供して、ポットラックパーティ(各自一品ずつ持ち寄るパーティ)と
お料理教室を、毎月第2・第4水曜に開催している。しかも、会費は一切必要ない。
世の中には、人のために積極的に活動しているひとが、
たくさんいるのだと知って、背筋が正される思いがする。
ご主人は、ミネアポリスに拠点を構える Minnesota Orchestra のチェリスト。
結婚を機にミネソタに住んで、立派に育て上げられた3人のお子さんたちは、
ご両親の音楽の才能を受け継いで、全員音楽の道に進んでいるそうだ。


今日のメニューは、明日が Thanksgiving Day(感謝祭)ということもあって、
「パンプキンパイ」と「アップルクリスプ」。
コンデンスミルクや、ショートニング、オートミールと、
お菓子素人の私には、名前は知っているけど自分で買ったことがない代物ばかり。
焼き上げる時間こそかかるが、道具と材料だけ揃っていれば、
段取り自体はシンプルで、とてもおいしそうにできあがる。
アップルクリスプには、ミネソタの名産のひとつリンゴの特徴でもある、
酸味が効いたものがいいらしい。

━━━

パンプキンパイとアップルクリスプが焼き上がるまでの間、
育児についてのディスカッションをする。
子供がいるおかあさんも、そうでないひともいろいろだが、
つまりは家族の在り方について学べるとてもいい機会だ。
その日のテーマは『コミュニケーションか爆発か』。
「若い母親に贈る8章」(ジョン・ドレッシャー著)というテキストが配られた。


そこには、こんな興味深いことが書かれていた。
ある夫婦のための研修会で、
「あなたがたの結婚生活でいちばん大きな問題はなんですか。
 それについてどうしようと考えていますか。」
と聞いたところ、コミュニケーションの問題が浮き彫りになり、
 ・ほんとうに問題になっていることについて話し合わず、表面的な話ばかり。
 ・問題にぶつかると、石のように黙るか、相手を怒鳴りつけるか。
 ・じっくりと話し合う時間があえればと思うけど、なかなか難しい。
などという反応があったそうだ。
議論をするという行為は、行き過ぎるとお互いの不一致にまで発展することになるので、
お互いを傷つけたり、お互いの心を乱したりすることを恐れ、
コミュニケーションをしなくなる、というのが著者の問題提起。
でもこれらのことは、夫婦間の問題だけでなく、
親子でも、恋人でも、仕事のパートナーとの間でも、
多かれ少なかれ、誰しも思い当たる部分があるのではと思ったので、
書き留めておくことにした。


ある作家がこんなことを言っていたらしい。
「レストランや公園で、男女が座っているのをみたら、その会話に注意してみよう。
 もし女性が男性のつぶやく一言一言に感動し、男性も熱心に相手の返事を待ち、
 それを嬉しそうに聞いているならば、このふたりは結婚していないとみて間違いない。
 しかし、女性がぼんやりと一所を見つめ、男性も別の方を見つめていたり、
 一方の唇が動いているのに、一方は一向に聞いていないようであれば、
 結婚指輪を見るまでもなく、間違いなく夫婦である。」と。


作家の言うことなので、いささか極論ではあるけれど、一理あるなと思ったのは、
恋人同士の話し方と、夫婦の話し方とでは、その関心の矛先に違いがあるように、私は思う。
恋人は、話の内容はもとより、まだ見ぬお互いという人間に興味をもっているわけで、
紡ぎだされる会話の端々から、その人となりを読み取ろうとするのに一生懸命だ。
一方、夫婦はお互いの人間性をよく知ったうえで毎日を重ねていくので、
お互いの行動パターンを大方予測しながら、物事について会話を重ねて行くことになる。


どうして育児ディスカッションの場で、夫婦間のコミュニケーションが問題になるかというと、
夫婦間のコミュニケーションと、夫婦と子供たちのコミュニケーションには、
緊密な相関関係があるから。
子供がいがみ合ったり、気がむずかしくなったり、欲求不満だったりすることに気づいたら、
まず立ち止まって自問し、それが夫婦間のコミュニケーションの貧しさのせいだと気づくだろうと。
夫婦喧嘩の原因ナンバーワンは、子供についてのことだと言われるが、
それは親子に問題があるからではなく、夫婦に問題があるからなのだと、著者は言っている。


コミュニケーションを妨げるもの。
 ・逃避
 ・沈黙
 ・皮肉、嘲笑
 ・過去を持ち出す
 ・泣き出す
 ・出て行く


特に、「いつも〜だから」、「絶対に〜しないんだから」という会話は、
相手をそうと決めつけ、未来を否定することにつながるので、使ってはいけないそうだ。
妻について語るある男性のおもしろい会話があった。
「私が話を始めると、彼女はヒストリカル(懐古的)になってね。」
「ヒステリカルじゃないの?」と友人が尋ねると、
「いや、ヒストリカルだよ。私が昔やったこと全部を持ち出すんだから。」と。
上記のことを裏付ける話で、以前、私が聞いたことがあるのは、
女性は、時系列を縦に一緒にする(過去/現在/未来)のが得意で、
男性は、横に同時並行させる(異なる事象を並行して実行する)のが得意なのだそうだ。
ふむふむ。大人になった今では納得できる部分もある。


総じて、コミュニケーションを助ける大切な条件は、
「心から相手のことばに耳を傾けること」。
相手のことばそのものだけでなく、何を言いたいのかを理解しようとすること。
そのことばに隠された“含み”を汲み取れるかどうかで、コミュニケーションの幅は大きく変わる。
そこにはこうも書いてあった。
「人間は本来、他のひとの助けなしでは、自分自身を見ることができない。
 だから、相手のことばに耳を傾けないでいると、成長するための洞察力を失うばかりでなく、
 コミュニケーションまで破壊してしまうのである。」
つまり、相手を思う気持ちと信頼はとても大切な要素になる。
「〜をしてくれるから」とか、「〜ができるから」好きなのではなく、
そのひとの存在自体を愛すること。
また、自分が愛していると思っているだけでなく、相手がそう感じることが大事。
相手が感じてくれて初めて、気持ちが通っているということになるのだから。


コミュニケーションにはレベルがあるのだと思った。
大切なひと同士なら「コミュンケーションをしない」ということはそうないはず。
ただ、そこにはある一定の深度があると思う。
少々衝突しても、それは一時のことと考え、踏み込むべき大切なことには、
とことん議論をしつくし、日が暮れるまでに解決し、怒りや憤りを溜め込んだまま眠らない。
それが積み重なっていくと、感情も肉体もいつか耐えられなくなる時がくるからだ。
とかく子供のいる家庭では、夫婦ふたりだけになることは難しい。
1年に一度でもいいから、誕生日や記念日などにふたりで出かける機会をつくり、
「話す」という時間と空間をつくることが大切なのだそうだ。
多分それは夫婦においてだけでなく、東京で忙しい毎日を送る恋人や仲間も同じ。
相手を思う気持ちがあればだいじょうぶ。

自分では日頃からコミュニケーションを大切しているつもりだけれど、
改めて気づかされることも多く、とてもいいきっかけをもらった Thanksgiving Day の前日だった。


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2008年11月25日 (火)

ライオンと魔女とワードローブ

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*Backstage ショットより。

現在" THE CHILDREN'S THEATRE COMPANY "で公演中の、
The Lion, the Witch, and the Wardrobe』の初日公演を観賞した。
夫がこちらの劇場にお世話になってから、舞台監督インターンとして初めて稽古からついた作品だ。


同作品はイギリスの児童文学シリーズ、
『ナルニア国物語第一章:ライオンと魔女』を舞台化したもの。
この文学シリーズは聖書をベースにしていて、
キリストやユダが主要登場人物のメタファーとなっている。
2005年には Walt Disney によって映画化され、日本でも2006年3月に公開された。


“白い魔女”の魔法によって、一年中冬に閉じ込められた動物が住む森ナルニア国と、
人間界とを行き来する4人兄弟が、救世主のライオンと共に国を守るという話。
そのふたつの世界を行き来する入口が“ワードローブ”というわけだ。
限られた舞台上のスペースは、さっきまで書斎だったかと思いきや、
ワードローブに入った瞬間、一面が銀世界のナルニア国へと様変わりする。
また、出てくる動物たちはみな半人半獣なのだけれど、
これが実に愉快な表現で人間らしい動物を表現していて、
気の優しいやぎのおじさんは、2足歩行で演技をしているのに、
4足歩行であるかのように見えたり、
馬も、頭を顔で表現するところを、
片手を頭、もう一方の手を尻尾にすることで、躍動感ある演技に見える。
毎度のことながら、概念を覆すほどの創造力だ。
物語自体は聖書を知らなくても十分に楽しめる。
エンディングには、スタンディングオベーション。


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*Backstage ショットより。


THE CHILDREN'S THEATRE COMPANY は、
製作、企画、演出、大道具、衣装、小道具、音響、照明などの、
すべてが常設部署で、それぞれの制作過程を劇場内で完結するため、
直しなどのレスポンスがとても早い。
外注していると2〜3日かかるところが、翌日には直るので、
ラストミニッツまで有意義につかえるというわけだ。
これは、高いクオリティーを維持できる大きな要因のひとつだと思う。


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*劇場内のロビーには、Backstage ショットとして稽古の様子が掲示されている。


また、今回の主役の4人兄弟は、THE CHILDREN'S THEATRE COMPANY が有料で行なっている、
演技指導プログラム“Theatre Arts Training”によって稽古を積んできた子供たち。
下は3歳から上は18歳まで、内容や時間帯によって料金は様々。
例えば、9歳から12歳の演技と音楽とダンスを組み合わせたクラスでは、
週1回1日2時間の10週間プログラムで、わずか$300。
昨年2007年には、1,500人の子供が参加したそうだ。
この中から将来役者を目指すようになる子供もいるだろうし、
そうでなくとも日常の表現力が磨かれるだけでなく、人前に立つ訓練にもなる。
もちろん、お芝居に興味を持つという文化教養レベルの向上にもつながるし、
出演者のお友達や親戚は必ず観るので、チケットの購買率もあがるだろう。


今作から夫も演出部の奥付に舞台監督インターンとしてクレジットしてもらった。
The Lion, the Witch, and the Wardrobe』 のホームページ では、
稽古風景が動画で観られるようになっているので、
お時間のある時にどうぞ。(端の方にひっそりと夫も映っています。)


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2008年11月23日 (日)

インフォメーションガイド

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MINNEAPOLIS SCULPTURE GARDEN にある Spoonbridge and Cherry(1988)。
 ミネアポリスを代表するオブジェ。スプーンの橋が架かっている池が凍って、雪が積もっている。


昨日はついに雪が積もった。
摂氏-12℃までいった日もあったし、雪が降ったこともあったけど、
雪が積もったのは、私たちがミネアポリスに来て初めてだった。
朝起きた時から雪が積もっているのは知っていたのだから、余裕を持って出ればいいものを、
生来のマイペースぶりは変わらず、やっぱりギリギリ…。
雪道をバス停まで走ることになってしまった。幸いバスには間に合った。


昨日今日の2日間、各日2時間の勉強会に行った。
何の勉強かと言うと、WALKER ART CENTER のインフォメーションガイドをボランティアでやることになり、
そのために、同美術館の歴史や、建物のこと、近隣施設、観光情報などを、
すべて頭にたたき込まなくてはならないからだ。


突然順番に自己紹介をしなくてはならず、何も考えていなかったので一瞬たじろいだ。
大抵は「アートを勉強してる学生さん?」と尋ねられることが多いのだけど、
最近は、何をしているのか聞かれたら、
「主人の仕事でミネアポリスに1年来ていて、アートやデザインが好きなので、
 東京に帰ったらワークショップやイベントを企画したいと思っています。」
と、応えるようにしている。
そう。仕事を辞めて、夫とミネアポリスに来たことは、
自分が自分のために決めてきた、今までの行動とは少し意味合いが違う。
しかしそれは、私自身にとってもかけがえのない経験であり、
心の底からそうしたいと思って決めた選択。そして、自分だけでは成し得なかったこと。
一歩外に出ると、何ものでもない自分。
そして、たくさんの大切な人や物事と離れなければならなかったけど、
それらと同じくらい、本当に大切な体験をさせてもらっている。


話はそれたけど、「ボランティア」という行為自体も新しい経験だし、
そのうえ好きな美術館の一員として、活動に参加できることは何よりも貴重な体験。
1日目は座学。資料もどっさりといただいて、日本語でだって読むのが大変なほど…。
でも、机に座り、知らないことを学ぶのは、新鮮で楽しかった。
しかもアメリカ人は積極的に意見を述べ、議論するので、その姿勢には感心させられる。


思わず、現在ハワイ大学に通っている同い年の幼なじみのことを思い出した。
彼女はとても勤勉で、論文のクラスでは、ネイティブやロコの子たちを抑えて、
トップの成績をおさめるほど。それも日々の努力の賜物なのだが、
外国の大学で外国人として学ぶという環境にいる彼女は本当に大変そうだし、
私がもらった資料なんて比にならないけれど、それでもやっぱりすばらしいことだと思う。
人間は学び続けなくてはいけない。何かを感じ、新しく知ることで、
明日が今日とちがって見えるからだ。
人生は、その小さな発見を積み重ねていくことなのだろう。


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*勉強会の参加者一行。同美術館内の Skyline Room から建物を俯瞰する。
 奥には、教会や本blogのトップページ画像と同じアングルのダウンタウンが一望できる。


2日目の今日は、実際に館内を歩いて名称や建物の構造を覚える。
案内してくれたのは、WALKER ART CENTER がリニューアルオープンした2005年から、
3年間ギャラリーのツアーガイドをしているというボランティアの女性、キャンダスさん。
もうすぐ60歳くらいだと思うけど、すごくキレイで生き生きとしている。
知識が豊富なことはもちろんのこと、話がとても上手で、聴くひとを惹き付ける。
3年もやっていれば、こんなになるのか…とはたまた感心させられる。
こうして多くのボランティア(=ファン)が自分の居る場所として愛し、
誇りに思って働きかけてくれるおかげで、新たなファン呼び起こし、
ただの美術館ではなく、地域コミュニティーとして成長していくのだ。


私の“インフォメーションガイド”デビューは来週から。
「2時間で、自発的に聞かれたお客様を除く10組のお客様に何かしら話しかけて、
 決して押し付けがましくなく、お客様の力になること。」
という、厳しく高いハードルが待ち構えている。
つたない私の第二外国語で、つつがなく終えることができるのだろうか。
インフォメーションガイド武勇伝、乞うご期待。


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2008年11月19日 (水)

映画を撮るということ

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11月5日(水)から23日(日)まで、" IN THE REALM OF OSHIMA "と題して、
大島渚監督作品が WALKER ART CENTER で上映されている。
お恥ずかしながら、日本で大島監督の作品をまだ観たことがなかった私は、
異国の地で、しかもフィルムで観ることができるのも何かのご縁と思い、
通常のチケットが1作品$6のところ、5作品を美術館の会員価格$18で観られるチケットを買った。


オープニング作品は、1999年製作の「御法度」。
現時点では大島監督の最も新しい作品となっている。
新撰組の隊の中で衆道(男色)が一時流行したという
架空の物語を描いた司馬遼太郎の原作をベースにした時代劇。
近藤勇には、映画監督として知られる崔洋一。
土方歳三には、ビートたけし。
衆道の道に目覚め隊内の風紀を乱したとされる美男剣士、加納惣三郎に、
本作で映画初出演となった松田龍平。
加納と同期入隊で加納を衆道の道に誘い込むという奇抜な役どころ田代彪蔵に、浅野忠信。
そして、沖田総司には、武田真治。
音楽には坂本龍一、衣装にはワダエミという蒼々たる顔ぶれ。
ワダエミがデザインした新撰組の隊服が、また本当にかっこいい!
また、脇役として印象に残ったのが加納の教育係のような位置づけで登場する、
山崎蒸役のトミーズ雅。自然体でなんともリアリティーがあってよかった。
ビートたけしとの絡みは、コメディーに見えて笑える。
誰もが知っている新撰組を、男色という観点から描く大島渚監督の手腕に、
度肝を抜かれた。シリアスな中にもアイロニックな笑いのエッセンスが散りばめられていて、
思わずぷぷっと笑ってしまう。人にフォーカスした寄りの映像が多いなか、
引きの画では、映像をキレイに見せる。
エンディングでは答えを明確に提示しない、大島監督独特の終わり方だけど、
それがまた、観客にある種の余韻を残す。


そんなわけで、すっかりハマってしまった大島作品。
興奮して友人たちにメイルをしたら、
NYで映画制作に携わる友人は、ミネアポリスに来る前にNYで上映していたらしく、
同じフィルムで大島作品を観ていたり、
東京に住む友人は、新宿で偶然に入ったバーのママが、
「新宿泥棒日記」の主演女優(横山リエ)さんだったというシンクロぶり。
そういうことって、結構ある。


先週は「太陽の墓場」、「絞死刑」を観た。
今夜から週末まで毎晩大島ナイトが続き、
「飼育」、「愛と希望の街」、「愛のコリーダ」、「儀式」、
「戦場のメリークリスマス」、「新宿泥棒日記」を観る。
特に「愛のコリーダ」は、1936年の阿部定事件の話で、
日本のスクリーンでは映倫絡みで、オリジナルのままを観られないようなので、
貴重な機会に恵まれた。


貧困、同性愛、強姦、殺人、死刑、人種差別、戦争、そして混乱する戦後の日本と、
どれも事実に基づいた当時の社会問題を切りとった作品。
社会風刺ともとれる刺激的なテーマばかりで、
どうしてこんなにも自分の撮りたいものに素直に取り組めるんだろうと思う。
日本人としての使命感なのだろうか。
いずれにしても、重厚感のあるお題を映画という媒体で表現することで、
時代性を象徴した物事や、その時代を生きる人々の感情を次世代に残すことができる、
日本が誇るべき数少ない映画監督だと思った。


映画といえば、私が長年活動を共にしている野村友里さんが映画を撮った。
フードディレクターとして、テレビ、ラジオ、雑誌と幅広く活躍するゆりさんだが、
ついに、映画を撮った。渾身の初監督作品だ。
タイトルは、その名も「eatrip」。
"食"があり"ひと"が集う場所。
言葉や写真では伝えきれないその空気感をおさめるのは映像しかないと、
フィルムで映画を撮ることに踏み切った。
誰もが共有できる"食"という行為を通して、
複雑な時代をシンプルに生きる人々にインタビューをしていくうちに、
食べるということは、"生きる"ということそのものなのだと気づかされる。
ゆりさんが伝えたい食とひととの関係がそのまま描かれている。
公開は、来年の初夏の予定。詳細は、eatrip Home Page まで。


実は、私はミネアポリスに来ていて、完成品をまだ観ていない。
でも今日まで、傍でゆりさんの生み出すものを見てきたからわかる。
今回の映画も、きっとすばらしい出来映えに違いない。
帰国したら観られるのがたのしみだ。
できれば、劇場で観たい。

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2008年11月17日 (月)

週末のブランチ

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おしゃれな 凸版印刷屋さん のお隣りにある、気になっていたカフェでブランチ。


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*店内の様子。


このカフェ、LORING PARK という公園の向かいにあって、静かでとてもいい。
階上がアパートなのだけど、ひとが降りてきたかと思うと、
ふらりとビールやコーヒーを飲みに来たりして、近所の住人に愛されているのがわかる。


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*カウンターの様子。


こんな風に、カウンターから席が埋まっていく。
テーブルがどんなに空いていても、お客さんはひしめき合ってカウンターに座りたがる。
カウンターがまっ先に埋まるお店はいい店だというのが私の持論だ。
こんなレストランバーが住まいの下にあったらいいなー。


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*ほうれん草とアボカドとパプリカとマッシュルームのフリッタータ(卵焼きみたいなもの)と
 自家製フレンチフライ。


お料理もなかなかおいしかったし、サービスもよかった。
でも、デザートはやっぱり気絶しそうなほど甘かった。
最後まで食べ終わるのにコーヒーが何杯もすすむので、一層身体に悪い。
たまにはいいかと、自分をなだめる。

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この日は、ブランチの前に午前中からセントポールに車を見に行った。
極寒の地ミネソタの-20℃になる冬をいかに Survive するかが目下の課題。
何度か-5℃の屋外で20〜30分バスを待ったら、すでに凍りそうだった。
あと9か月のために車を買うかどうか迷っていたのだけど、
大げさなようだがやはり生きのびるために必須かもと思い、
いい中古車に巡り会えば買うことにした。車種にこだわらなければ、$1,500くらいで手に入る。
中には$500なんていうのもあるけど、逆にその安全性が心配になる。
万が一、真冬に路肩でエンジンが壊れて、暖房が効かなくなったら…と思うと不安だ。
というわけで、車を売りたいという人のところを訪ねていた。
バスを乗り継いでいくのだけど、途中乗り換えなければならないバス停を、
自信満々に通り過ぎてしまい、バス停を4つくらい走って戻ることに。
案の定、乗り換えたかったバスは行ってしまい、次のバスがくるまで20分待たなきゃならない。
しかも、その戻らなきゃいけないバス停は川向こう。
ミシシッピ川を越えてしまっていたので、渡る前のバス停まで歩いて戻ることに。


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*ミシシッピ川に架かる歩いて渡れるトンネル。


ミネソタ大学の校舎が点在しているエリアだったので、
自転車や徒歩でも渡れるようにトンネルがあるのだけど、
これはどのくらいの長さがあるのだろう。入口から出口が見えない。
ミシシッピ川を歩いて渡るという、とても貴重な経験だった。


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2008年11月14日 (金)

一日遅れの満月

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いま、大島渚監督の映画特集を WALKER ART CENTER でやっていてるので、今夜も観てきた。
詳しくはまた後日書くとして、あまりにキレイな満月が出ていたので写真に収めた。
でも、よく考えたら満月は12日のはずだから、今日は一日過ぎている。
満月に見えるけど、一日遅れの満月だ。


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2008年11月13日 (木)

まど

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こちらに来てから2か月が経ち、秋はあっという間に過ぎ去って、
街はすっかり冬の兆し。
初めてこのアパートに引っ越して来た日からくらべると、
アパートの窓から見える景色も、大分様変わりした。


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*9月の窓。まだ蔦が生き生きとしていてさわやか。

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*10月の窓。ピンクとゴールドの“しあわせだるま”と窓外の蔦の色がリンクしていてかわいい。
 このだるは今年の私の誕生日に友人のスカルプチャーデザイナーがつくってくれたもの。

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*11月の窓。蔦の葉が落ちてすってんてん。外気温との差が激しいから結露する。

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*朝起きたら窓についていた氷柱。

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*自然の影絵だと言って夫が撮った、向かいの棟に映る「木の影絵」。

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*このリビングの窓から、いつも外を眺めている。

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2008年11月12日 (水)

ベジタリアンではないけど

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初挑戦の豆冨クリーム。
入っているのは、木綿豆腐とメイプルシロップとオリーブオイルとレモン汁と水だけ。
本当は水の代わりに、白ワインかブランデーを入れるとおいしいみたい。
このときは、授乳中のお友達にお出ししたので水で代用。
乳製品が苦手な私は、生クリームをあまり好んで食べないので、
豆冨クリームがという存在は、救世主が現れたようなもの。
焼き菓子に添えたり、トライフルみたいにしてもいいけれど、
何よりこのままペロペロ食べてもおいしい。
こちらの木綿豆冨はすごく固くて、さらにお湯でさっと茹でてから使うから、
固く締まってしまい、派手な音がするウチのブレンダーでは、
ソワソワしてして潰しきれず、多少ざらつきが残っている。
絹ごしの方が滑らかにできると思う。


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これは、ベジタリアン麻婆豆冨。
ホワイトマッシュルームとブラウンマッシュルームを取り合わせ、
豆冨、たまねぎ、にんにく、しょうが、ごま油。
麻婆豆冨にひき肉は必須と思っていたけど、
こちらで知り合ったヨガの講師をしているベジタリアンの女性がつくった、
ベジミートの麻婆豆冨をいただいて、とてもおいしかったので、
そこからヒントを得てつくってみた。
茄子などももちろん合うし、ひき肉がなくても充分においしかった。


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ピーマンの肉詰めならぬ、キノコ詰め。
マッシュルームとたまねぎのみじん切りに、これにはツナをいれた。
じっくりと炒めたあと、お味噌を足して味を調える。
ピーマンの表と裏に油を塗って、炒めた具を詰めて200℃のオーブンで10分〜15分焼くだけ。
お味噌は本当は大好きな麦味噌をつかうとよさそうだったのだが、
あいにく麦味噌はなかったので、大豆のお味噌でつくった。


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2008年11月11日 (火)

凸版印刷屋さん

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LORING PARK の脇にあるしゃれた凸版印刷屋さん Lunalux
紙屋さんかなぁと思って入ったら、なんとものすごく年季の入った輪転機がある。
ここは工房を併設したショップで、レターセットやポストカード、ノート、ペンなどの
ステイショナリーを扱うほか、招待状やDM、名刺などの印刷物の受注も行なう。
文字要素だけ持ち込んでデザインを依頼するもよし、自分でデザインしたデータを持ち込むもよし。
凸版印刷でつくる、世界にひとつだけの招待状なんていうのも可能だ。


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*Lunalux の外観。右と左上にある凹凸レンガの装飾がさりげなくかっこいい。


古い倉庫をリノベーションしてつくられているのか、外観も独特の風合いをもっているけれど、
店内もかなり味わい深い。愛嬌のある豊満な女性定員と、若くて華奢な男性の技術者に、一匹の犬。
選挙前に行ったので、その日の二人の話題は選挙のことで持ち切りだった。
こちらから何か聞かない限りは、放っておいてくれるので、気おくれしがちな私にはありがたい。
せっかくだから、私も何か作ってみようかな。


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*犬も店番。

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*店内にロフトのような倉庫がある。窓だけ切りとられていてかわいい。

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*ミネソタって刻印されてるから買ってみたメモ帳。


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「沈むか泳ぐか、
 生きるか死ぬか、
 生き延びるか滅びるか、
 私の手と心をこの一票にこめる」

なかなか切羽詰まったキャッチコピー。
選挙に行って投票するともらえる“I VOTED”シールを Lunalux に持ってくると、
なんとお買い物額から10%引きというプロモーション。
すごい大盤振る舞い!私がいた間もずっと選挙の話をしていたし、DMまでつくって、
ひいては値引きまでするっていうんだから、選挙にはよほど積極的だ。
私たちと同世代くらいのスタッフだったけどすごいなー。
このショップは、自主的に投票を斡旋しているのだろうか。
売上に響かないプロモーションはよくあるとして、
売上を削ってまでプロモーションするなんて、どれだけ意識が高いのだろう。
興味がある。


*オフショット「LORING PARK のドッグラン」
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2008年11月10日 (月)

ニッポンの味

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*日本のカレールーでつくったカレー。やっぱりニッポンの味がした。


今日は、華氏27℃。摂氏でいうと-2℃。
昨日も雪が降ったけど、今日は晴れているのに雪が降っていた。
寒いことには変わりないけど、日本と違って空気が乾燥しているから、
暖かい家からちょっと外にでる分には、気持ちがいい。
だけど、ずうっと外にいるのはかなりつらい。


ちなみにいつも、買い物には徒歩とバスで行っている。
Wedge まで歩いて25分。バスがスムースにくれば、徒歩とバスで15分。
暖かければ歩くのにちょうどいい距離だけど、
帰りは重い荷物を抱えて歩くのはちょっと厳しい…。


昨日の夜、スーパーで買い物をしたあと、
いつものように両手両肩に4つほど袋を下げ、時刻表も確認してバス停に向かった。
が、来るはずのバスが来ない…。もう行ってしまったのか?
かといって、うっかり離れて、遅れて来たら悔しいし、また荷物を持って移動するのもひと苦労。
結局、氷点下の中で20分も待った。
さすがに、地面から底冷えしてくるし、ハイネックにニット帽だったので、
顔しか出てないのだけど、空気に触れればとにかく冷たい。
仕方がないので、車通りの激しい交差点にも関わらず、ももあげをすることにした。
ヘンなアジア人…。でもおかげで、大分暖かかった。


そんな雪模様の昨日、親友からの小包が同時に2つ届いた。
ひとつは、こちらに来てなぜか無性に聴きたくなったサザンのCDや、TV番組のDVDなど。
もうひとつは、寒いミネソタの冬を心配してホッカイロや入浴剤などなど。
よく考えて選んでくれている。持つべきものは親友だ。
それぞれに手紙が入っていて、彼女たちの手書きの文字を見たら涙が出てきた。
あれれ…?いまさらホームシック?!嬉しくて嬉しくて、懐かしくて、ありがたくて。
ふたりとも忙しい人たちなのに、準備も大変だっただろうに…。


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ちょっとセンチメンタルなところに、ニッポンのカレー。
義理の母が、たくさんたくさん送ってくれたお米やおみそを始めとする、
日本の食材のおかげで、私たちは日本の味が恋しくならずにすんでいる。
家族や友人あっての、私たち。
日本という帰る場所があるからこそ、毎日を貴重に感じる日々。
ほんとうにありがとうございます!

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2008年11月 6日 (木)

歴史をつくる人

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バラック・オバマ氏の次期大統領選出はものすごい盛り上がりで、
ニュースチャンネルでは2日たった今日も“オバマ一色”。
40年前に暗殺されたマーティン・ルーサー・キング・Jr.が夢にまでみた、
自由と協調の「約束の地」United States of America と言えるのだろうか。
しかし今回の選挙でオバマ氏は、彼の肌の色で選ばれたわけではなく、
人間力で選ばれたのだと確信するものがあった。
彼の雄弁で信頼性の高い話し方には、みるみる人を惹き込む力がある。
特に国のリーダーになろうという人にはとても必要な資質だ。
限られた時間に限られた場面で聞く“生きた言葉”は、
過去8年間のブッシュ政権に続いた暗い事象を払拭するかのごとく、
どれだけの国民の心を動かしたのか、容易に想像がつく。


この賑わいぶりは、アメリカ建国以来の230余年で初めての
アフリカ系アメリカ人の大統領誕生という歴史に残る出来事であり、
議員経験豊富な共和党のジョン・マッケイン候補との接戦と言われた、
フロリダ、バージニア、オハイオなどの州を見事に制した民主党の勝利にある。
それだけ、アメリカが抱える金融不安が深刻だということと、
アフガニスタン侵攻やイラク戦争などの負の遺産に国民が疲弊し、
新風を巻き起こしてほしいというオバマ氏への期待が大きいからだろう。


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オバマ氏は信頼の厚い人のように見受けられるし、
発言も行動もとてもスマートで、佇まいがステキだ。
ご多分にもれず、私も期待をしてしまううちの一人だけれど、
国民の期待は想像できていたとしても、
世界中がここまで彼の一挙手一投足に注目するとは思っていただろうか。
せっかくの逸材を期待でおしつぶしてしまわないといいなと心配になる。


彼があげている公約は、以下の通り。

・TAX CUTS(中低所得者の減税)
・ENERGY(エネルギー削減の向上)
・TWO WARS(アフガニスタン侵攻とイラク戦争の終結)
・HEALTH CARE(医療保険制度の改革)
・BIPARTISAN(二大政党による二極化の緩和)

アメリカ国民がこれより優先順位の高いリクエストがあるのか、
私にはわからないけれど、とりわけ、TAX CUTS と HEALTH CARE には響いているようだった。
エネルギー削減に関しては、かなり具体的な数字もあげていて、
10年以内に150億ドルをクリーンエネルギーに投入するそう。
いまのアメリカの厳しい情勢も公約も、いづれも容易いものではないから、
優先順位をつけて取り組まないと、4年の任期では結果がでないことも多いだろうし、
国民がどこまで待てるかがキーになりそうだ。
そして、イリノイ州での州議会議員経験を除けば、
上院議員歴もまだ4年というオバマ氏には、経験豊富な周囲のサポートが必須。
それを利点に変えて、自由で国民に近い発想をもち続けながら、
アメリカを変革していってほしいと願う。
これだけ「国民が選んだ」という実感がある大統領ならば、
政治への関心も持続するだろうと納得せざるを得ない、今回のアメリカ選挙の私の感想。


私が選挙について少々興味をもったきっかけは、
先日書いた ボランティア 。ミネソタ州の環境政策キャンペーンに参加したのだけど、
投票日当日に、その可否を決める投票が大統領選挙と同じ投票用紙で行なわれるというわけ。
同じような州内の条例を決議した例をあげると、
カリフォルニア、アリゾナ、フロリダ州などでは、
同性愛者の結婚を認めるかどうかの条例について投票が行なわれた。
カリフォルニアでは、一旦今年5月に合法化されているだけに、
民意で過半数が反対した(同性愛結婚は認めない)という結果は、
賛成派にとって受け入れがたい。今も、諦めずに抗議が続いている。
こういうことも含めて、さすがはアメリカ。
各州がひとつの国であり、州の条例の可否も含めて、
すべて選挙に合わせて一般州民が投票を行なって決議される。
まさに小さな国々の集合体としての国家(合衆国)なんだと実感させられた。


話を戻して、私が派遣されたところは一投票会場だったのだけど、
最も混んだ投票会場では、投票できるまでが長蛇の列でなんと3〜4時間待ち。
とりわけ“TWIN CITIES(ミネアポリスとセントポール)”は、
有色人種だけでなく、むしろ白人がすすんでオバマ(民主党)派が多い。
一昨日のボランティアの帰りも、高速道路の橋の上で
オバマ氏の看板を持った人が最後のアピールをしていた。
するとラッシュアワーの車たちが、応援している候補者の看板の下を通る時に
「プップー!」とクラクションを鳴らせて、共鳴を表現する。
この国民の関心の高さこそ、国を変えるエネルギーだと思った。
日本の政治もここまで関心が高まったら変わるのに。


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11月4日の午後11時。オバマ氏の次期大統領確定後、
初めて公衆の面前で挨拶をするとあって、夜にも関わらず、
シカゴのグラントパークには12万5千人もの国民が集まった。
老若男女問わず、人気アーティストの野外コンサートにでも来たかのように、
少しでもいい場所を確保しようと、入口から全力疾走する姿も見られた。
オバマ氏が演説の最後に、壇上から2人の娘に向かって、
「私は君たちが想像する以上に君たちのことを愛している。
 君たちはついに手に入れる子犬と一緒に、みんなでホワイトハウスに行こう!」
と話したのが印象的だった。
オバマ氏の妻でファーストレディーとなるミシェル女史は、
年収3000万円を越える現役弁護士らしい。
また、子育てにも大変に熱心で、ファーストレディーとしては新しいタイプであり、
現代を象徴する家族でもある。
ミシェルさんが仕事を続けるのか、自粛するのかはわからないけれど、
いづれにせよ、今までのホワイトハウスとは少し様子が変わりそうだ。


「ブラックアメリカでもなく、ホワイトアメリカでもなく、
 ラティーノアメリカでもなく、アジアンアメリカでもない。
 我々は、United States of Americaなのだ。」と語ったオバマ氏の演説は有名だが、
様々な人に響いたのは、まだまだ根深く残っている人種差別を肌で感じて来た、
アフリカ系アメリカ人のひとりである彼自身の言葉だからだろう。


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オバマ氏は選出確定後、マッケイン氏に電話をして、
「今こそ、あなたの力が必要なんです。一緒にこの国をひとつにしましょう。」
と、協力要請を求めたそう。
マッケイン氏は「我々を率いてもらうために、私の力を必要としてくれるなら、
私のもてる力のすべてを彼に捧げると今夜約束したんだよ。」と話したそうだ。


二大政党が互いの力を出し合って、アメリカを前進させることができたなら、
経済格差、人種差別、環境問題など、あらゆる問題において、
新たな歴史をつくることができるに違いない。
来年1月20日、第44代アメリカ合衆国大統領に正式就任するバラック・オバマ氏。
同じ人間ではあるけれど、歴史に名を刻む人というのは、
やはりそれだけの品格を持ち合わせているような気がする。
次期 Mr. President of United States of America こそ、
“歴史を変えた人”であり、“歴史をつくる人”だと信じている。

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2008年11月 1日 (土)

親子でワークショップ

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*親子のためのワークショップ“NEON VISION”で使う、カラーアセテートとミラーペーパー。

WALKER ART CENTER は、毎週第一土曜日が入館無料の日。
Free First Saturday といって、家族で参加できるプログラムが満載だ。
今月は11月1日がちょうど土曜日なので、今日が私の WALKER 初ボランティア。


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1週間前にどのポジションにつきたいか希望を聞かれる。
私は親子でものづくりに参加できるワークショップ“NEON VISION”の
アートアシスタントを希望した。場所は、展示室の向かいにあるラウンジ。
内容は“TWIN CITIES”で活動するアーティスト、マリー・リヴァードと WALKER の共同企画だ。
暗闇で光るグローススティックとミラーペーパーとアセテートでつくる、
世界にひとつの“光るめがね”づくり。ワークショップももちろん無料で参加できる。


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つくりかたは、簡単。
細長いミラーペーパーを縦半分に折って、はさみで好きな形に穴を開ける。
そこにアセテートを貼り、周りに好きなようにパンチなどで穴を開け、
グロースティックを挿し、ゴムひもを通して出来上がり♪
「何色がいい?どの色で世界を見たいかで選ぶのよ。」とアーティスト。
なるほど「好きな色を一枚選んで」というよりも、
子供たちにはずっとイメージしやすい。


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そのうち、親たちが一生懸命になるところは日本もアメリカも同じ。
出来上がった世界にひとつだけのめがねをした子供たちは、
そこかしこを走り回り、展示室まで駆け巡る。
当日は、ディスコに変わった館内の劇場で、そのめがねをかけて遊べるようになっていた。
つくって終わりではなく、きちんと受け入れ先もつくってあるところがさすがだ。


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ほかにも、テイクアウト用のランチボックスに、
ペイントしたり、色紙やフエルトを貼ったりして、
オブジェをつくるワークショップも別会場でやっていた。
楽しそうな親子の様子は、見ているこちらの顔も思わずほころぶ。


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私が担当したワークショップだけでも、10:00am-3:00pmで500人近くの参加者がいた。
しかもすべて無料だなんて、やっぱり太っ腹。
これもすべて、協賛企業のおかげなのだ。
こんなことが毎月できる環境は、やっぱりすごいなー。


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