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2009年3月20日 (金)

春分の日に考えること

6
*アパートを覆い尽くしていた雪もようやく溶けた。


Spring has come ━。
今日は春分の日。英語では“First Day of Spring”。
春を迎える最初の日。
二十四節気では、今日が一年の始まり。
昼と夜の時間がちょうど同じ長さになり、陰と陽のバランスがとれる日。
つい先週まで地面は雪で多い尽くされ、-20℃になる日もあったのに、
数日後には急に暖かくなって20℃にまで上昇し、その40℃の温度差は何?と、
相変わらず驚かされる。


2
*ミシシッピ川沿いにある水門を流れる水が凍っていた様子。


4
*ミシシッピ川の川面も冬場は凍っていて、水面が見えないこともあった。


ミネソタに住んでいると、草木が芽吹いて春に向かうエネルギーを、
東京に居るよりもずっとずっと身近に感じる。
雪が溶けだすと、雪が水分となって地面が湿るせいか、
土の匂いがぷんぷんと薫ってくる。草木が地上に出てこようとしている音さえ聞こえそうだ。
一方で、雪の下に半年間温存されていた秋の枯れ葉も出て来たりして、
春に向かうのに、秋に戻ったようなそんな感覚もある。
寒い季節を越えて、活動を再開したリスにもよくお目にかかるけど、
柔らかくて薄緑色をした新芽にお目にかかれるのは、もうちょっと先なのだろう。


5
*去年の秋の落ち葉がまだたくさん残っているお庭。


こうしてみると、東京の四季の移り変わりはとても繊細で、
その変わり目にこそ日本人としての美意識を育む要素が隠されているように思う。
ミネソタの気候は、四季があるとはいえ、その変わり目は非常に極端。
だからこそ暖かくなると突然半袖短パンになって、
身体全部でこの気候を愉しもうとするミネソタ人の気持ちもわかるし、
季節ごとの愉しみ方に長けているこの土地の人々の思考が、
住み慣れた今は手に取るようによくわかる。
そして自然が大きな宇宙エネルギーに沿って生息を繰り返すのと同じように、
人間の営みもまたその一端に過ぎないのだと痛切に感じるこの頃。


1
*特徴的な建築が目を引く GUTHRIE THEATER の穂先とミシシッピ川にかかるストーンアーチブリッジ。


そんな宇宙の流れに身をまかせて、私も幾つか新しいことを始めてみた。
1つめは、2月後半から通い始めた、
ESL(English as a Second Language=第二言語としての英語)。
教会が無料でやっているもので、授業料は水道光熱費としての最初の登録料$15のみ。
講師はすべてボランティアで、PhD (博士号)を取得し、
5カ国語を操る教員だった方もいて、講師陣はとても優秀。
授業内容も充実していて、ESL の入門コースから上級者コース、
TOEFL に合格するためのコースなど、目的別に選べて、いくつ参加しても無料。
夫が通いだしたのがきっかけだったのだけど、日常会話がある程度できるようになると、
あとは知っている単語を並べ替えて、何とか意思疎通を図るようになり、
それ以上の努力をしなくなる。日本に帰っても学校に通うとは思えないし、
それなら時間のある今のうちにブラッシュアップしておこうと思った。
私が通っているのは、ボキャブラリーを増やすクラスと、
映画を観てカルチャーを学び、ディスカッションをするというクラス。
兼ねてから語彙の乏しさが悩みだった私にピッタリのクラスで、とても勉強になる。
初めて行った日には、その日に出て来た単語のうちひとつしか知らなかった…。
ちなみに、そのテキストは12歳の子供たちが学ぶテキスト。私の英語力なんて、そんな程度。
遠慮という文化がない中国人のみなさんに圧倒されながら、愉しい授業を受けている。
夏までにどのくらい語彙が増やせるかな。


2つめは、ずっと興味のあった yoga 。
仕事でも習い事でもそうだけど、「誰とやるか」、「誰に習うか」、
ということが、私にとってはとても重要。
こちらにきてピラティスを少しやってみたが、しっくりくる講師の方に巡り会えなかった。
yoga は、東京でも何度もお誘いいただいたり、少しだけ習ってみたこともあったが、
自分の準備が整っていなかったせいか、どれもしっくりとこなかった。
そんな時、ミネアポリスで出会った ちかさん が yoga のインストラクターで、
昨年末に無事に出産され、愛息と過ごす暮らしにも少しずつゆとりができたので、
自宅でスローに始める感じならシェアしてくださると、すばらしい機会をいただいた。
ちかさんになら yoga を習ってみたいと兼ねてからラブコールをしていた私は、
帰国するまでにちかさんに習えるなんて思ってもいなかったから、ほんとうに嬉しかった!
このことは、私が yoga を始めるに値するとても重要な出来事だったから、
ほんとうにありがたく、いま週に一度ちかさんのお宅に通って、
愛息のコナーくんと一緒に yoga を習っている。
ちかさんには yoga の素晴らしさだけでなく、生きることやライフスタイルに至るまでを、
シェアしていただいている。この貴重な機会に感謝するばかり。
そんなちかさんの暮らしを綴ったブログはコチラ。

ちなみに、日本でピラティスを習うならこの方と私が敬愛する北佳子さんが、
大阪にご自身のスタジオを設立されたのでご紹介。
私が東京に居た頃に仕事でお世話になっていた方で、
骨格や筋肉の特性からピラティスを指導してくださり、
つい頭で理解しようとしがちな大人でも心身共にうなずける独自の手法。
大阪までは通えないのが残念だけど、お近くの方はぜひ!


3つめは、お仕事探し。
労働許可証が手に入ったことだし、暖かくなって来たし、
残る滞在も5か月と迫って来たので、本格的に探さなくてはと年明けから少しずつ動いている。
といっても、働きたいところは一箇所で、お気に入りのオーガニックスーパー The Wedge Co-op
アメリカに来て以来、手軽にオーガニック食品が手に入ること、
ローカルファーマーやメーカーとのネットワーク、地元住民とのコミュニティー化など、
その先進性には驚かされるばかり。日本でそれを実現するには、10年以上はかかるだろうな。
だからこそ、どうしてもここで働きたい。
ちなみにこのミネアポリスの Wedge は、全米のオーガニックスーパー市場で、
10本の指に入るというクオリティーの高さ。
1月の Job Opening 時には、まだ労働許可証が届いていなかったので、
ダメもとで申し込んでみた。もちろん、だめだった。
労働許可証が届いてから、2月後半にタイミングよく Job Opening があったので、
懲りずに申し込んでみたが、やはりだめだった…。
そもそも連絡がないのはだめだった証拠なのだけど、電話で問い合わせてみたら、
「指定の申込書だけでなく、履歴書をつけたら採用してもらえたよ。」と
電話にでた男性がアドバイスをしてくれた。
こんな風に見ず知らずのひとに、快くアドバイスをしてくれるようなスタッフを含め、
そういったリベラルな雰囲気もまた魅力のひとつ。
次回にチャレンジということで、前向きに捉え自分の履歴書を書いてみた。
英語の履歴書を書くのはスイスのホテルで働いた時以来、2度目。
その頃よりも明らかに書くことは増えているのだけど、
今までの自分を見つめ直すと、知らないひとに自分のことを紙一枚で伝えるのって難しい。
しかも、私の経歴って知らないひとが見たら「???」って思うだろうなぁ。
一進一退。日々、精進。


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コメント

東京もすっかり季節が変わりました。
春への季節の変わり目は、他の季節の変わり目とは違い、
毎回肌荒れがスゴイ。
でもそれは、地面から立ち上がるエネルギーで
さまざまな芽が芽吹くように、
人間の身体もそのエネルギーを受けるからだそうだ。
冬の間に毒素が溜まったかな。
今日は、顔が2倍に腫れるくらいの肌荒れ。
無理せず、会社を休んで、家で仕事をしてます。
会社に行かないって、ストレスがなくていいね。(笑)

あめちゃんの3つの始めごと、素敵。
英語、YOGA、驚くほどシンクロ。
やりたくて堪らなくて、独りの時間がとりにくいので
独学!って思って、本を相手にやり始めました。
そして仕事、新しい何かが少しずつ判り始めている。
そして、今の仕事に対しての“もう卒業した感”を
発見する毎日。(笑)
私も、一歩踏み出すよ。

投稿: miki | 2009年3月22日 (日) 21時43分

ameさんこんにちは。東京は桜の季節です。なんとなく心がわくわくする季節です。始まる感じというか、、、。
ameさんの日常にも新しいことが起きているのですね。読んでいるだけですごいなーと、、。
勉強ぐせのない私は(ここも直したいところの1つ)
やりたいことリストの上位すら、ぐだぐだになっちゃってます。
ameさんを見習って、頑張ります!

投稿: mayu | 2009年3月30日 (月) 23時58分

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