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2009年4月22日 (水)

たんじょうび

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実に3週間ぶりの更新。
3週間ぶりって……と自分でも思うけど、今月はなんだか慌ただしい。
私をよく知るひとは「いつものことでしょ」と思うだろうけど、
何で慌ただしいかは、また追ってご報告することにする。


というわけで、とりあえず2週間前のことから。
おかげさまで、私も35回目の誕生日を迎えた。
こうしてアメリカで迎えることになるとは、つい5年前には思ってもみなかった。
毎年変わらず健やかに誕生日を迎えられる幸せに、心から感謝したい。


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誕生日の当日は、夫がディナーに連れて行ってくれた。
ミネアポリスで最も有名な劇場 GUTHRIE THEATER の1Fにあるレストラン Cue へ。
海のない内陸にあるミネソタでは、お肉と較べて魚介類が高い上に鮮度は低い。
だから外食する時にシーフードを食べることにしている。


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*ムール貝とハーブの白ワイン蒸し


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*ロブスターと真イカのグリル


ワインのメニューリストを開いたら、
なんとアペリティフの欄に、日本の発砲にごり酒があった。
にごり酒を食前酒に飲むなんて、アメリカ人はわかってないよねなどと話しつつも、
気になって頼んでみたら、意外にも軽くてすっきりとした甘さ。
しかも微発砲で、その泡の微細具合がいかにも日本人の仕事らしい。
これをアペリティフに持って来た、このレストランのソムリエはあっぱれだ。


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すっかりいい気分で、次に出かけた先はメジャーリーグ観戦。
ミネアポリスには、ミネソタツインズというチームがあって、
地元の人は一人残らず応援している。
Hubert H. Humphrey Metrodome は、その拠点でもあり、大きさは多分東京ドームと同じくらいだと思う。


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*どこの国にもいるダフ屋のみなさん。


この日は、シアトルマリナーズとの試合だったので、
WBC 終わりのイチロー選手や城島選手が観られると愉しみにしていた。
ところが、その日はイチロー選手には珍しい、まさかの故障者リスト入り…。
WBC の疲労は半端なものじゃなかったようだ。
とても愉しみにしていたけど、WBC で素晴らしいゲームを披露してくれたイチロー選手には、
ゆっくり休んでもらいたかったので、その日はよしとすることに。
久しぶりの野球観戦だったけど、ドームにはやはり特有の空気があって、
これといって野球好きでもないけれど興奮する。
席に座ると、後ろから名前を呼ばれたので振り返ってみたら、
なんとビッグサプライズ!お友達のまさこさんファミリーがいらしていた。
まさこさんは二児の母でありながら、とてもスマートに催しごとをアレンジしてくれる。
女性像として、私が尊敬する方のひとり。
しばしの帰省からお父さまと一緒にミネソタに戻っていらしたそうで、
偶然の再会に、一層興奮も高まる。


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*左から、まさこさんのお父さま、長男のカイちゃん、まさこさん。
 中央上、次男のケンちゃん。抱いているのはダンナサマだけど腕のみのご出演。


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*右端、この日1本もヒットが出ず、うつむいてベンチに戻る背番号2番、城島選手。


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*一緒に観戦に行った友人たち。左から、夫、友人のありうみさん、ジム、ゆりかさん。


日本では3塁側にホームのチームを応援するファンが座り、
1塁側にアウェイのチームを応援するファンが座るけど、
アメリカはあまりに広いため、敵陣に乗り込んでくるファンがあまり多くない。
よって、マリナーズ側の1塁上のスタンドもツインズファンで埋め尽くされている。
終始押され気味だったツインズにこの日は観客も見かぎり、
8回くらいから渋滞を避けるために、ぽろぽろと帰り始めるひとがいた。
しかし!その後、2点ビハインドで迎えた9回裏2アウト満塁という場面で、
ツインズの2番バッターがヒットをたたき出し、サヨナラ勝ち!


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ファンは大盛り上がり♪私たちも乗っかって大盛り上がり♪
「昨日の試合観た?」と挨拶代わりに語られるほど、ファンにとっては嬉しい快挙だったらしい。
こちらに居る間に一度は観てみたかったメジャーリーグ観戦。
その後は、友人たちとダウンタウンのバーで勝利の祝杯をあげつつ、誕生日を祝ってもらった。
試合内容も充実していたし、嬉しい出会いもあり、とても愉しい誕生日だった。


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日本とミネソタの友人たちから誕生日プレゼントもたくさんいただいた。
送料も高くつくのにわざわざ日本から贈り物をしてくれた友人や、
カードやメイルを送ってくれた友人たち、本当にありがとう。
そして知り合って間もない私の誕生日を祝ってくれる
ミネソタの友人たちの気持ちは、本当に嬉しかった。


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*左は、アルファベット順に動物が紹介されている『アルファペット』。
 右は、お仕事でご一緒させていただいたことのある亡き河合隼雄氏の著書『神話の心理学』。


大の本好きで、私が姉のように慕うみきさんから届いたたくさんの本と雑誌たち。
中でも『アルファペット』は、みきさんの後輩の方がつくられた本だそうで、
アルファベット順に動物の英語名を紹介し、そのアルファベット型の動物が、
はさみとのりを使わずにつくれるという、とてもよくできた本。
『神話の心理学』は、読んでみたかった本なのですごく愉しみだ。


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*前出左の『アルファペット』の中身。


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*左から、『スーパーマーケットマニア・アメリカ編』、『ポストオフィスマニュアル』、
『「月夜」の楽しみ方24』。


出版社に勤める高校時代からの友人、みゆからの贈り物は上記の3冊。
私の好きそうなものを選んで買ってくれたという友人の観点が、また新鮮で嬉しい。
『スーパーマーケットマニア・アメリカ編』は、私が好きなNYの食料品店 ZABARS が大特集されているし、
『ポストオフィスマニュアル』は、その国らしさは郵便局に表れるという興味深い視点で、
世界中のポストオフィスを紹介してあり、私が二十歳の頃に住んだスイスも載っている。
『「月夜」の楽しみ方24』は、文字通り24項目に分けて楽しみ方が記されていて、
秋の夜長に読みたい一冊だ。


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*人生初、自分の聖書。


コバルトブルーの表紙が目に鮮やかな聖書。
ミネソタで私が母のように慕うひとみさんと、昔からの友人のように仲の良いゆりかさんから。
私がたくさんのことを経験させていただいているのは、おふたりのおかげ。
聖書は「人生のマニュアル」と言われ、人生に起こりうるすべてのことが書かれているそうだ。
アメリカを知るには、「キリスト教」を学ばなくてはと痛感し、
今年の始めから、英語の勉強も兼ねてバイブルスタディに通っている。
とはいえ、この世で起きる事象はすべて神が創ったものだと信じるには、
あまりに私の中で消化しきれない疑問が多すぎて難しいけれど、
キリスト教の真理を知ることで、アメリカにもたらされる現象が理解しやすいのは事実。
紀元前1400年から1500年間に渡って書かれ、
この数千年もの間、変わらずに受け継がれている一冊の読み物があると思うと、
それなりの説得力がある。どれだけかかるかわからないけれど、
読んでみようと思う時に気ままに読んでみるつもりだ。


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Cuisinart のミニフードプロセッサー。


最後に、兼ねてから私が欲しいと思っていたフードプロセッサー!
これは、私のヨガの先生でもあり、たくさんの価値観を共有している大切なお友達のちかさんから。
アメリカに来て、何でもゼロからつくる奥様が多いことに驚いた。
日本で手みやげというとお気に入りのお店で買って行くことが多いけど、
こちらではパンもお菓子もお料理もみんな手づくりで、さっと作って持って行く。
外で買うものになかなか満足のいくものがないから、自分で作るようになるのだとか。
そんな影響で、日本にいる時から欲しかった、ル・クルーゼの鍋と圧力鍋に加え、
フードプロセッサーもパン焼き器も欲しいと思っていた。
特にフードプロセッサーは周りにいる料理のプロたちはよく使いこなしているけど、
ごくごく一般的なレベルの私みたいな主婦が持っていても、宝のもちぐされだと思っていた。
しかも、日本とアメリカでは電圧が違うので、買うのも躊躇していたところ、
突然いただいた袋を開けたら、フードプロセッサーがいた!!!
しかも、誕生日だなんて言ってなかったのに…。一生大切に使わせていただく。


そんなわけで、家族を始め、友人たちに本当に感謝。
みなさんのおかげで、今の私がある。
こうして私も、35歳になった。

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2009年4月 1日 (水)

賢いJazz

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ある音楽家一家のお誘いで、セントポールにある Jazz Club に連れて行っていただいた。
個人的には音楽は好きなほうだが、特にジャンルにはこだわらず、
いいと思うものは何でも聴くようにしている。
基本的には断然ライブ派だが、アメリカに来てからというもの、
家ではほとんどテレビを観ないし、車をよく運転するので、
イヤホンを通さずに音楽を聴く機会が格段に増えた。
聴く媒体は、iTunes と iPod にお世話になるか、
一日中いい雰囲気の JAZZ が流れている JAZZ 88 FM


今回行った Jazz Club は、The Artists' Quarter といって、
1920年に建てられた歴史あるビル Hamm Building の地下にある。
ビルのエントランスには飾り天井が見事なエレベーターホールがあり、
昔気質でクラシカルな内装の床屋さんや、味にも定評があるビストロが入っていたりする。


The Artists' Quarter は、現役のミュージシャンたちによって運営されている JAZZ Club で、
様々なアーティストが日替わりでライブを行なう。
カバーチャージは無料のものもあるが、大抵$5〜$10ととてもリーズナブル。
この料金で本格的なジャズが生で聴けるのだからアーティストに申し訳ないくらいだ。


この夜に演奏したアーティストは“PETE WHITMAN'S X-TET”。
4人で演奏するのがQuartet(カルテット)だから、X-tetは10人で編成されている。
日中は音大の教授やプライベートレッスンの講師など職業は様々だが、
月に一度みんなが集まり演奏するという貴重な機会。
この大人たちが、ほんとうに格好よかった。
容姿は統一感がなく、Tシャツにジーンズの人もいれば、ドレスアップした人もいるし、
白髪のベテランもいれば、モヒカンにシャツをビシッと着た若手もいる。
一見自由な雰囲気を醸し出す彼らの演奏を聴いて行くうちに、
気ままに音を奏でているのではないことが、素人の私でもわかる。
一緒に連れて行ってくれた家族の、音大に通っているお嬢さんがこう言った。
「彼らの Jazz は、賢い Jazz なんです。」と。


なるほど。一心不乱にリズムを刻みだすドラマーも、
片手に2本、計4本のスティックを自在に操るビブラフォン奏者も、
歌うように吹きあげるトランぺッターも、みんなお互いのスキルを信頼し切っている。
Jazz は、その場のセッションから生まれるグルーブ感を愉しめる音楽だが、
彼らの演奏は、その場の空気や互いの音を愉しみつつも、
すべて計算し尽くされた緻密さを感じさせる。
野球のバッテリーのように、指のサインやアイコンタクトで、
見事なまでに10人の音が合わさり、紡ぎだされていく。
「音楽って、愉しい。」
そう思わせてくれるライブだった。


ミネソタには、ローカルな人々によるローカルな文化が根付いている。
地元企業や個人投資家による文化施設への出資、地元アーティストの支援、
美術館や劇場への子供無料招待や出張授業などの地域活動、食分野では地産地消、
そして、音楽も決して例外ではない。
ミネソタオーケストラも全米ではかなりレベルの高い交響楽団だが、
名声や権威を求めて海外公演に同じ予算をかけるなら、
それらを地域活動に活かそうという考え方なのだそうだ。つまり優先順位が違う。
それは内陸にあるという地域性も多いに関係しているとも思う。


一方で東京は、大なり小なり、歴史あるものから前衛的なものまで、
ありとあらゆる作品が世界各国から集まり、ある意味でカルチャーも飽和状態にある。
世界的に有名な美術館の展覧会が来ると連日長蛇の列ができるけど、
一体どれだけのひとがその本質的な価値を知っているのかはわからない。
アメリカよりずっと古い昔から独自の文化を持ちながらも、
国内外を含む幾多の作品から、観客が観たいものを選べる環境にある東京と、
将来を見据えて地域に投資し、それらが実り育まれて来たミネソタ。
そこに触れる観客の目や耳や感覚は、それぞれにどう研ぎ澄まされていくのか。
気になるところだ。


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2009年3月 1日 (日)

10日間

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今日から3月。
日本ならうららかな春が待ち遠しい頃だけど、そうは問屋が卸さないのがミネソタ。
3月はまだまだ雪が降る季節。今日も窓からはあたたかな日差しが差し込んでいても、
外気は-16℃なのだから…恐ろしい。


実は2月の半ばから、非日常的な時間を過ごしていた。
というのも、東京からNYに仕事でやってきた仲間たちに会いに行っていたから。
しかも、仲間のうちのひとりは、長きに渡り一緒に仕事をしてきて、
私の結婚式ではスピーチもお願いしたゆりさんだったのだけど、
なんとNYに行く前にミネアポリスを訪ねてくれた。
私の友人では初めてのミネアポリスへの来客。
ついでがないとなかなか来る機会もない場所だし、
まさか本当に来てくれるなんて思ってもいなかったから、本当に嬉しかった。
ゆりさんの4日間の滞在中、夫の研修先 THE CHILDREN'S THEATRE COMPANY の、
" ROMEO AND JULIET "が初日を迎えたので、ゆりさんにも観てもらった。
今回の作品は子供向けとはいえ、シェークスピアで台詞も難しいので13歳以上が対象。
観客席がなく空間全体が舞台になっていて、役者もセットも道具も観客も、
すべてが混同しながら物語が進んで行く、非常に画期的な演出方法。
(※ ROMEO AND JULIET をクリックして、右下の動画を参照。)


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初日前夜には、初日祝いを兼ねて掘り出しもののワインを買い込み、
ちょっとしたディナーを作ることに。ゆりさんとレシピを考えて一緒にお料理をした。


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心を込めて作る料理は、いつもと変わらない日を特別なものに変えてくれる。
この日のもうひとつの楽しみは、いよいよ公開が決まったゆりさんの映画を観ること。
本当は東京に帰ってからスクリーンで観ると決めていたのだけど、
公開までに帰国できないこと、またミネアポリスでの残りの半年を過ごす間に、
映画から考えることと、アメリカで私が感じていることをすりあわせられると思ったので、
ゆりさんとも相談して、結局見せてもらうことにした。
そして何より、ゆりさんがわざわざミネアポリスまで来てくれたという特別な状況で、
おいしいワインと食事を囲みながら、夫と3人でじっくりと観られたことは、
何よりもいまの私たちには意味があった。
ゆりさんが持てる力のすべてを最後の最後まで絞り出して、
大切なひとたちと大切なことをフィルムに収めた作品。
食べること、生きること、選ぶこと、愉しむこと、地球のこと、宇宙のこと。
今の時代を生きるすべてのひとに観てほしい。

映画 "eatrip"
2009年6月恵比寿ガーデンシネマほか全国劇場公開予定。

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話を元に戻して、この日に飲んだ掘り出しもののワインというのはコレ。


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ゆりさんがリカーショップで見つけた Francis Ford Coppola Presents の "DIRECTOR'S CUT" というワイン。
DIAMOND COLLECTION は日本でもよく見かけるけれど、DIRECTOR'S CUT は初めて見た。
思わずジャケ買いしてしまうほど印象に残る外装は、
フランシス・F・コッポラ監督の映画づくりとワインづくりに対する思いが込められている。
2006年にコッポラ監督がカリフォルニア州・ソノマに移り住んだことを記念して、
それまでにつくっていたワインとは一線を画し、
映画監督のヴィジョンを最も反映させた作品 " DIRECTOR'S CUT " から命名されたライン。
ラベルには、映画史へのオマージュとして、ブドウの品種別に異なるモチーフが施されている。
ワインメーカーとして、ワインの個性やその称号を素直に表現し、
さらにはワインづくりと映画づくりの両者において、
その智慧がアメリカの真の芸術として残るよう、
妥協のないスタンダードを目指すという誓いのもとにつくっているのだそうだ。


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驚かされるのは、その特異な外装とストーリーだけじゃないところ。
中身を飲んだら、その装いをも忘れてしまうほど衝撃的においしい。
Chardonnay は、白ワインの爽やかさを残しながらも、
コクのある甘さとフレンチオークの余韻。
Zinfandel は、赤ワイン特有の渋みはあまりなく、ブラックベリーの香りとバニラの甘さに、
ピリッとスパイスを効かせた奥深さ。
共にクセのある味だから好き嫌いはあるかもしれないが、まさに質実伴った仕上がりだ。
ご興味のある方は、こちらのサイトでも購入できるようなので、ぜひお試しあれ。


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*ミシシッピ川上空に降りた天使の梯子。


ゆりさんのミネアポリス滞在最終日の夜は、現在 WALKER ART CENTER で行なわれている、
ELIZABETH PEYTON の " LIVE FOREVER " のオープニングパーティに出かけた。
同展は、このあとに出てくる2007年12月にオープンした、
NYの Bowery にある NEW MUSEUM の巡回展。
当日は全館をパーティのために開放し、美術館内のレストランとカフェをプロデュースしている、
WOLFGANG PUCK のケータリング。
久しぶりにパーティに出かけたけど、予想通り身の置き所がなくてソワソワしてしまう。
やっぱりもてなす側の方が性に合うと痛感。


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*ガラス工場で出たガラスのくずを利用して作ったシャンデリアとミラーボウルの光。

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14日の朝、ゆりさんと共に一路NYへ。
やっぱり、NYは好き。みるみる変わっていく部分とずっと変わらない部分が同居している。
アメリカの中では、一番多く行っている場所なのに、何度行っても掴みきれない。
ちっぽけな島なのに、とてつもなく大きく感じる街。

東京から来ていた仲間のほかに、メキシコやNY在住の友達も集合して大賑わい。
顔を合わせる面々は東京で会う仲間なのに、不思議とそこはNY。
でも全く違和感がない。
東京を発って半年しか経っていないのに、もう随分会っていない気がした。


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*ベジタリアンレストラン、CANDLE CAFE


NYで落ち合った仲間のひとり、いきちゃんの紹介で、
年に3か月、毎週月曜しかやっていないという、超レアなウッディ・アレンのジャズライブに出かけた。
会場はアッパーイーストにあるホテル THE CARLYLE の1階にある
こじんまりとしてクラシカルな CAFE CARLYLE
マネジャーもギャルソンもバーテンダーも、ほとんどが高齢のおじいちゃまたち。


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テーブル席は予約でいっぱいだったので、バーカウンター前のスタンディングだったけれど、
演奏と雰囲気を愉しむには十分。その中央でウッディ・アレンがクラリネットを吹いている。
仲間とのセッションを愉しみながらも、自分の出番が終わるとうつむいたまま。
その姿が失礼ながら、あまりにもかわいらしくて、
ギャルソンのおじいちゃまたちが醸し出す雰囲気と相まって、おとぎの国にタイムスリップした感じ。
動画撮影禁止のはずだけど、なぜか You Tube にアップされていたので


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*なかなか予約がとれないというレストラン BALTHAZAR で朝食。


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*ランチやおやつを買いにくる人があとをたたない Olive's 。


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*セントラルパークから見たアッパーウェストの夕焼け。


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*どこから撮ってもフォトジェニックな GUGGENHEIM MUSEUM


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*予約は6名から、かつ予約困難な FREEMANS
 ホットアーティチョークのディップが絶品。


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*SANAA が建築を手がけた NEW MUSEUM


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*NYに近日オープンする ACE HOTEL NEW YORK
 特注アメニティとディテールにこだわったシャワーの蛇口。


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*壁には各部屋ごとにディレクションされたアートピースが飾られている。


こんな感じで、全力疾走で駆け抜けた10日間。
ミネアポリスで培ってきた日常に、ふっと新しい風が舞い込んだ。
夫にはしばし不便をかけてしまったけれど、そこから得た有り難い気づきも多く、
また改めてミネアポリスの日常にも感謝する、意味深い10日間だった。


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2009年2月 4日 (水)

もぐもぐ

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*焼きたての“パン・オ・ショコラ”。


もぐもぐ食いしん坊にはたまらない、こちらで出会ったおすすめ食材をふたつご紹介。

ひとつめは“パン・オ・ショコラ”。
アメリカでもパンはよく食べるけど、総体的にはヨーロッパの方がおいしいと思う。
時折「これはアタリ!」って思うこともあるけれど、
ヨーロッパで食べるパンはハズレることが少ない。
でも、これは大ヒット!だった。まるでフランスで出てくるような“パン・オ・ショコラ”。
一時発酵が済んだ状態で冷凍されたパン・オ・ショコラの原型たちを、
オーブンパンに並べて、一晩自然解凍+発酵させる。
あとは、翌朝オーブンで20分程度きつね色になるまで焼くだけ。
たったそれだけで、焼きたてのパン・オ・ショコラが食べられるという贅沢。


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*一晩かけて自然解凍+発酵させた状態。


ちなみに、このパン・オ・ショコラは、
カリフォルニア生まれのスーパーマーケット Trader Joe's で買える。
私は、クロワッサンでもパン・オ・ショコラでも、よく焼けている方が好きだ。
これは焼き加減も自分で調節できるから、好みに合わせて焼き上げることができて、
一層満足度が高い。玄人っぽく焼き上げるなら、焼く前に溶き卵をさっとひとはけ。
こんがり焼きたてパン・オ・ショコラには、濃いめのエスプレッソかカフェオレかな。


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*パン・オ・ショコラの外装パッケージ。

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*最初の状態は、箱の右にある写真のようなイメージ。


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ふたつめのおすすめは、卵を使わずコレステロールゼロの“ベジネーズ”。
本来マヨネーズは好きだけど、アメリカのマヨネーズはこってりしている割に、
味がイマイチで好きな方ではない。すると、ハワイに住んで4年の幼なじみが、
ソイマヨネーズがおいしい、と教えてくれた。


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このベジネーズの原材料は、キャノーラオイルと水、ブラウンライスシロップ、
アップルサイダービネガー、大豆プロテイン、シーソルト、マスタード粉、レモンジュース。
サンドウィッチを作るのにパンに塗ったり、ディップに使ったりするのだけど、
味も申し分なく、保存料も入っていないし、
使い勝手もよく、食べ心地もライトで、とても気に入っている。
近頃、卵を食べられない子供や大人も多いので、
こういうマヨネーズだけでなく、個人の特徴によって食材が選べる世の中が一般化されて、
誰もが気軽に手に入れられる場所が増え、きちんと個人で選択出来るようになるといい。


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2009年1月29日 (木)

パンケーキ

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*THE Original PANCAKE HOUSE の Edina 店。


“パンケーキ”という響きが嫌いなひとはいないのではないだろうか。
ご多分に漏れず、パンケーキという名前に弱い私は、
まだ車がない頃、雪が降った翌日で足元が悪いこともいとわずに、
遠くまで出かけて行った。しかも一緒に行ったお友達は妊婦さんで、
身重だったにも関わらず、道なき道をひたすら歩いた。
今思うと、本当に危ない。これも、パンケーキの魅力が成せる業なのか。


オレゴン州、ポートランドに本社をもつ、THE Original PANCAKE HOUSE
全米でパンケーキ屋さんを営むビッグチェーン。
ひとたび足を踏み入れると、パンケーキの甘い香りとコーヒーの香しさが相まって、
意思決定を司る脳みそはしっかりとロックされ、もう後戻りはできない。


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*Apple Pancake。パンケーキの上にソテーしたリンゴとシナモンシュガーがキャラメル状に。

上の写真は、目玉の“Apple Pancake”。
とにかくすごい大きさで、すごく甘い。
お友達のを少しいただいたけど、日本人が全部をひとりで食べるのは至難の技。
でも一度行くなら、味見したくはなるのも無理はないほどフォトジェニック。


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*Bacon and Eggs。分厚いベーコンのグリルと目玉焼きが2つ。3枚のバターミルクパンケーキ付き。

こちらは、張り切って朝食を食べずに行った私が頼んだ“Bacon and Eggs”。
まずはシンプルなパンケーキを食べてみたかったのと、
ほんのり甘いパンケーキと塩味の組み合わせが好きだったから。
パンケーキ自体は、ふんわりライトタイプ。あっという間に3枚なんて食べ終わっちゃう。
私が好きなタイプのパンケーキだったが、そのほかにもワッフルやクレープ、
オムレツなど、気になる精鋭たちが勢揃い。
車も手に入ったことだし、何度か通うしかないか…。


あ、車といえば、今日待ちに待ったミネソタ州発行の運転免許証がと手元に届いた。
試験にはおかげさまで1月6日に合格していたのだが、
手元に届くのは40日〜60日後と言われた。
即日発行してもらえる日本の状況と比べると、どれだけ手が込んでいるのかと驚いたけど、
ID社会アメリカで、それさえあれば大抵の状況はクリアできる代物だから、
大層込み入った仕掛けが施されているに違いない。
うーん。ようやく手にしてみると、なんだか感無量。
ここまで喜べるなら、苦労してとった甲斐もあるというもの。
一層、爽やかな春が待ち遠しい。


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*道中のバスの車窓から撮った湖。湖が凍って雪が積もる。冬はスケートリンクになる湖も多い。


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2008年12月 5日 (金)

アメリカの食事情

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ミネアポリスの食のオーガニック事情について知りたいと言ったら、
友人に一番始めに連れて行ってもらったのが、この French Meadow Bakery & Cafe
1985年の開業当時から、使う食材のすべてを USDA (アメリカ農務省) 認定のオーガニックのものに徹底し、
消化、栄養吸収がよいとされる自然発酵にこだわったパンをつくり続けている。
ミネアポリスの UPTOWN にほど近い、Lyndale Avenue と 26th Street にあって、
ブレックファスト、ランチ、ディナー、ベイカリー、ケータリングと、
安心な食事ができるカフェにしては、使い勝手がよい。
土日のブランチは、ひっきりなしに入ってくるお客さんで賑わいをみせ、
暖かい季節には、店内はもちろんテラス席までひとで埋め尽くされるほどの人気ぶり。
パンはスーパーに比べたら少々高めだけれど、もちろんおいしいし、
一日前のパンを5〜6アイテム袋詰めにして$2という“Day Old Breads ”はとてもお買い得だ。
カフェメニューは、パンケーキやエッグベネディクト、ラップサンド、サンドウィッチ、
スープ、サラダ、肉・魚料理の他に、Vegan(完全菜食主義) メニューのバリエーションも豊富だし、
Gluten Free(小麦やライ麦などに含まれるたんぱく質の一種“グルテン”が入っていない)
のメニューもきちんと用意されている。
ちなみにこの、Gluten Free。アメリカのスーパーではあまりによく目にする文字。
日本で単語だけは聞いたことがあったけれど、Fat Free 食品のように、
健康管理のために食材を選べるようになっている程度のものとばかり思っていたら大間違い。
これらは、セリアック病と呼ばれる自己免疫疾患対策の食品だった。
セリアック病とは、グルテンの入った食品を摂取すると、
そのたんぱく質によって小腸内膜がダメージを受け、
ガスが溜まったり、下痢、消化不良による胃腸の不快感という症状が出るだけでなく、
小腸の栄養吸収がうまく行われずに、貧血症やビタミン不足を招くというもの。
アメリカでは、100人に1人の割合でセリアック病患者がいるそうだから、
かなりの需要度があると言える。


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*French Meadow Bakery & Cafe 店内のショーケース。
 ただ…、スウィーツは卒倒しそうなほど甘かった…。


こちらに住んで、家庭の食と経済事情について考えるようになった。
アメリカでは肥満や、それに伴う生活習慣病が深刻な問題になっているけれど、
その状況を目の当たりにするまで、食生活の取捨選択は嗜好性によるものだと思っていた。
例えば、私たちはまだ車がないのでバスにとてもお世話になっている。
一般的に、バスは中低所得者層向けの交通手段だと言われていて、
日本人のメタボ族なんて比じゃないほどに太ったひとが多い。
それも食生活にまで気を配れるひとが少ないということなのかもしれない、と、
多少突飛かもしれないが、なんとなく疑問に思っていたので食事情について調べてみた。
すると、ニューヨークに栄養教育学留学中という、ある日本人の方のblogに行き着いた。
『ニューヨーク食育&フード事情』 というサイトで、
そこには私が漠然と感じていた、家庭の経済事情との関係について、
とてもわかりやすく書いてあった。
その中に「1日$1ダイエット」という記事があって、
なんでも、アメリカ人の一日あたりの平均食費は$7と言われていて、
政府による低所得者向けの食料費補助対策“ Food-stamp ”を受けている家族が許可されている、
一人あたりの金額は一日$2〜$3。つまり、低所得者層の家庭はむろん、
中堅層家庭でも健康的な食事を維持するのはひと苦労だというのだ。


これを読んで、肥満には嗜好性だけでなく、経済事情も大きく影響するのだという裏付けができた。
また近年では、離婚率も高くなっていて、中低所得者層で離婚した女性が子供を育てている家庭では、
栄養環境が行き届かないことも極めて多く、二次的な病気を招き、
医療費や社会保障問題にも発展しているという。
先にあげた、USDA(アメリカ農務省)のサイトでは、
より健康的な食生活を推進するために、各自が食べたものを入力することで、
食生活のグラフがつくれる“My Pyramid”や、生産者の訪問や、学校給食事情を取材したり、
Halloween や Thanksgiving などの行事別に、よく食べる食材についての安全性を解説する番組が
すべて、Pod Cast で見られたりする。
どれもすばらしい取り組みだが、問題は中低所得者層の人々が、
そういった情報をインターネットから気軽に得られる環境にないということだ。


例えば、私が愛用しているスーパーでは、
オーガニックのセロリ(約450g)がひとつ$1.05。
オーガニックのにんじん(約900g)が一袋$1.29。
オーガニックのホワイトマッシュルーム(約230g)が$1.75。
日本のオーガニックの野菜と比べれば数段安いが、
$4あれば、マクドナルドでバリューセットが食べられる。
家族全員のお腹を満たすためには、お手軽なジャンクフードで済ませるのも無理はない。


でも、こう考えてみたらどうだろう。
新鮮でできるだけ身体によい野菜や卵、肉、魚、パンを一週間分買うとする。
うちの場合、概算で一日あたり$10〜$12くらいだ。
あとは調理法や手間を考えなくてはいけないけど、
この金額に収まるのなら、少々高くついても安心な食材の方がいいと思ってしまう。
でも、一日の平均食費$7から$3オーバーしてしまうことが、
明日に響く生活状況だとしたら、$1の差はとても大きいし、それも十分に理解できる。
働かないと食べられなくて、料理をする時間もないのかもしれない。
でもどんなに小さなことからでもいいから、食材のバランスや栄養を考えて、
ジャンクフードに手を伸ばさないだけで、体型だけでなく精神性も変わると思う。
ニューヨークやカリフォルニアなどでは、スーパーなどに生産者や栄養士などを招いて、
中低所得者層向けの食育プログラムを行なう機会も増えているようだ。


食べるものにこだわって食にお金をかけられるひとと、かけられないひと。
ひとは見かけによらないと言うが、見かけがそのひとの考え方から培われるのなら、
容姿は、その人となりを知るうえで最初の大切な入口になるのかもしれない。

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2008年11月17日 (月)

週末のブランチ

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おしゃれな 凸版印刷屋さん のお隣りにある、気になっていたカフェでブランチ。


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*店内の様子。


このカフェ、LORING PARK という公園の向かいにあって、静かでとてもいい。
階上がアパートなのだけど、ひとが降りてきたかと思うと、
ふらりとビールやコーヒーを飲みに来たりして、近所の住人に愛されているのがわかる。


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*カウンターの様子。


こんな風に、カウンターから席が埋まっていく。
テーブルがどんなに空いていても、お客さんはひしめき合ってカウンターに座りたがる。
カウンターがまっ先に埋まるお店はいい店だというのが私の持論だ。
こんなレストランバーが住まいの下にあったらいいなー。


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*ほうれん草とアボカドとパプリカとマッシュルームのフリッタータ(卵焼きみたいなもの)と
 自家製フレンチフライ。


お料理もなかなかおいしかったし、サービスもよかった。
でも、デザートはやっぱり気絶しそうなほど甘かった。
最後まで食べ終わるのにコーヒーが何杯もすすむので、一層身体に悪い。
たまにはいいかと、自分をなだめる。

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この日は、ブランチの前に午前中からセントポールに車を見に行った。
極寒の地ミネソタの-20℃になる冬をいかに Survive するかが目下の課題。
何度か-5℃の屋外で20〜30分バスを待ったら、すでに凍りそうだった。
あと9か月のために車を買うかどうか迷っていたのだけど、
大げさなようだがやはり生きのびるために必須かもと思い、
いい中古車に巡り会えば買うことにした。車種にこだわらなければ、$1,500くらいで手に入る。
中には$500なんていうのもあるけど、逆にその安全性が心配になる。
万が一、真冬に路肩でエンジンが壊れて、暖房が効かなくなったら…と思うと不安だ。
というわけで、車を売りたいという人のところを訪ねていた。
バスを乗り継いでいくのだけど、途中乗り換えなければならないバス停を、
自信満々に通り過ぎてしまい、バス停を4つくらい走って戻ることに。
案の定、乗り換えたかったバスは行ってしまい、次のバスがくるまで20分待たなきゃならない。
しかも、その戻らなきゃいけないバス停は川向こう。
ミシシッピ川を越えてしまっていたので、渡る前のバス停まで歩いて戻ることに。


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*ミシシッピ川に架かる歩いて渡れるトンネル。


ミネソタ大学の校舎が点在しているエリアだったので、
自転車や徒歩でも渡れるようにトンネルがあるのだけど、
これはどのくらいの長さがあるのだろう。入口から出口が見えない。
ミシシッピ川を歩いて渡るという、とても貴重な経験だった。


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2008年11月11日 (火)

凸版印刷屋さん

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LORING PARK の脇にあるしゃれた凸版印刷屋さん Lunalux
紙屋さんかなぁと思って入ったら、なんとものすごく年季の入った輪転機がある。
ここは工房を併設したショップで、レターセットやポストカード、ノート、ペンなどの
ステイショナリーを扱うほか、招待状やDM、名刺などの印刷物の受注も行なう。
文字要素だけ持ち込んでデザインを依頼するもよし、自分でデザインしたデータを持ち込むもよし。
凸版印刷でつくる、世界にひとつだけの招待状なんていうのも可能だ。


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*Lunalux の外観。右と左上にある凹凸レンガの装飾がさりげなくかっこいい。


古い倉庫をリノベーションしてつくられているのか、外観も独特の風合いをもっているけれど、
店内もかなり味わい深い。愛嬌のある豊満な女性定員と、若くて華奢な男性の技術者に、一匹の犬。
選挙前に行ったので、その日の二人の話題は選挙のことで持ち切りだった。
こちらから何か聞かない限りは、放っておいてくれるので、気おくれしがちな私にはありがたい。
せっかくだから、私も何か作ってみようかな。


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*犬も店番。

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*店内にロフトのような倉庫がある。窓だけ切りとられていてかわいい。

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*ミネソタって刻印されてるから買ってみたメモ帳。


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「沈むか泳ぐか、
 生きるか死ぬか、
 生き延びるか滅びるか、
 私の手と心をこの一票にこめる」

なかなか切羽詰まったキャッチコピー。
選挙に行って投票するともらえる“I VOTED”シールを Lunalux に持ってくると、
なんとお買い物額から10%引きというプロモーション。
すごい大盤振る舞い!私がいた間もずっと選挙の話をしていたし、DMまでつくって、
ひいては値引きまでするっていうんだから、選挙にはよほど積極的だ。
私たちと同世代くらいのスタッフだったけどすごいなー。
このショップは、自主的に投票を斡旋しているのだろうか。
売上に響かないプロモーションはよくあるとして、
売上を削ってまでプロモーションするなんて、どれだけ意識が高いのだろう。
興味がある。


*オフショット「LORING PARK のドッグラン」
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2008年10月23日 (木)

チキンとコリアンダーの煮込み

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先日、こちらに住む日本人が声を揃えて薦めるアジア食材が豊富なスーパーマーケット、
UNITED NOODLES に行ったら、新鮮なコリアンダーが束になって95cで売っていたので買った。
大量のコリアンダーを使った料理といえば…、とひらめいたのが、
長年一緒に仕事をしてきたフードディレクターの野村友里さんの著書、
『make your caffe』に載っている「香菜オリーブ煮込み」!
ある媒体の撮影現場で一度、間近で作っているところを見ていたら、
それはそれはおいしそうなこと。コリアンダーをブレンダーでペースト状にするのだけど、
そのキレイな緑とあの食欲をそそる独特な香りが、鮮明に記憶に残っていたのだ。


本当はオリーブ煮込みというくらいなのだから、
オリーブがあった方がおいしかったのだと思うけど、
例によってオリーブという主役を欠いての自己流料理。(著者には毎度申し訳ない…)
しかしこれがまた、私のような素人がつくってもおいしくできるのだ。
おいしい時もそうでない時も、あまり多くは語らない夫が、
めずらしくはっきりと「おいしい!」と言ってくれた。
でも、次につくったときに同じ味になるのか…いささか不安だ。


┃野村友里さんの『Make your caffe』
 発行:イデー
 価格:2,800円(税込)

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2008年10月14日 (火)

スパイス屋さん

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アップタウンにあるお気に入りのスパイス屋さん、Penzeys Spices
今年の6月、アパート探しのためにミネアポリスへ来た際に、
このお店の前を通った時から、ずっと気になっていた。
その時も閉まっていて、その次に行った時も閉まっていて、
4か月越しの念願かなって、ようやく今日開いていた。


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スパイスはもちろん、塩や胡椒などの基本調味料から、
ハーブまで、A to Z で取り揃えられている。
ギフトコーナーも充実していて包装もかわいいから、
日本にこのお店があったら、お中元やお歳暮にはぴったりだ。
しかも、従業員は細いおじいちゃんと太っちょのおじさん。
これまた、シブい。すっかり気に入った。
ある程度、欲しいスパイスは絞っていったものの、
あまりの豊富な品揃えに、目うつりしすぎて…気がつけば1時間も経っていた。


せっかくだから、買ったばかりのスパイスを使って、
なすとひき肉のカレーをつくってみた。
フレッシュトマトとセロリを隠し味にいれたら、これがおいしかった。
付け合わせは、ほうれん草のサラダでさっぱりと。
お料理上手な人のお家には必ずスパイスがたくさん並んでいて、
お料理上手になれるかどうかの決め手は、
スパイスやハーブ使いの巧さなのではと、私は思う。
しばらくスパイスワークに、はまりそうだ。


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関係ないけど、スパイス屋さんの近くにあるキッチンウェア屋さんにあった、
壁を埋め尽くすほどのクッキー型。上の方のなんて到底手が届かない。
マフィン型やケーキ型もたくさんあった。


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