fascinating stuff

2009年6月 5日 (金)

食べるということこそ、生きること 人生とは食べる旅

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フードディレクターとして、雑誌やテレビ、ラジオ、パーティケータリングなどで、
食にまつわる空間を創り続けて来た野村友里さん。
以前、ゆりさんが映画を撮ったことについて触れたけど(映画を撮るということ10日間
そんなゆりさんが初監督をした映画『 eatrip 』が、
ついに明日、2009年6月6日(土)〜26日(金)恵比寿ガーデンシネマにて公開になる。


初日の舞台挨拶にはゆりさんのほかに、
出演者である UA さんと浅野忠信さんも登壇するそうだ。
あいにく舞台挨拶の回はすでに全席完売だそうだが、
連日に渡って個性豊かなゲストをお迎えする「トークショー」や、
なかなか映画館に足を運ぶことが難しいお子様連れの方のために「ママのための上映会」、
また「英語字幕付きの上映会」では、外国人の方も映画館で新作の邦画が観られるなど、
かゆいところにも手が届く、多彩な取り組みが目白押し。
まさに、映画『 eatrip 』強化月間だ。
(イベントの詳細についてはコチラ


本当なら私も初日から駆けつけたいところだが、
あいにくそれは適わないので、日本に帰国したらぜひスクリーンで観たい。
ちなみに明後日、6月7日(日)7:00〜7:30AMのフジテレビ『ボクらの時代』に、
ゆりさん、UA さん、内田也哉子さんの3人が出演するそうなのでそちらもお見逃しなく。
あわせて、映画のオフィシャルサイトもとてもよくできているので、
まだご覧になっていない方はぜひコチラへ☟
映画『 eatrip 』オフィシャルサイト

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2009年4月22日 (水)

たんじょうび

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実に3週間ぶりの更新。
3週間ぶりって……と自分でも思うけど、今月はなんだか慌ただしい。
私をよく知るひとは「いつものことでしょ」と思うだろうけど、
何で慌ただしいかは、また追ってご報告することにする。


というわけで、とりあえず2週間前のことから。
おかげさまで、私も35回目の誕生日を迎えた。
こうしてアメリカで迎えることになるとは、つい5年前には思ってもみなかった。
毎年変わらず健やかに誕生日を迎えられる幸せに、心から感謝したい。


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誕生日の当日は、夫がディナーに連れて行ってくれた。
ミネアポリスで最も有名な劇場 GUTHRIE THEATER の1Fにあるレストラン Cue へ。
海のない内陸にあるミネソタでは、お肉と較べて魚介類が高い上に鮮度は低い。
だから外食する時にシーフードを食べることにしている。


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*ムール貝とハーブの白ワイン蒸し


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*ロブスターと真イカのグリル


ワインのメニューリストを開いたら、
なんとアペリティフの欄に、日本の発砲にごり酒があった。
にごり酒を食前酒に飲むなんて、アメリカ人はわかってないよねなどと話しつつも、
気になって頼んでみたら、意外にも軽くてすっきりとした甘さ。
しかも微発砲で、その泡の微細具合がいかにも日本人の仕事らしい。
これをアペリティフに持って来た、このレストランのソムリエはあっぱれだ。


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すっかりいい気分で、次に出かけた先はメジャーリーグ観戦。
ミネアポリスには、ミネソタツインズというチームがあって、
地元の人は一人残らず応援している。
Hubert H. Humphrey Metrodome は、その拠点でもあり、大きさは多分東京ドームと同じくらいだと思う。


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*どこの国にもいるダフ屋のみなさん。


この日は、シアトルマリナーズとの試合だったので、
WBC 終わりのイチロー選手や城島選手が観られると愉しみにしていた。
ところが、その日はイチロー選手には珍しい、まさかの故障者リスト入り…。
WBC の疲労は半端なものじゃなかったようだ。
とても愉しみにしていたけど、WBC で素晴らしいゲームを披露してくれたイチロー選手には、
ゆっくり休んでもらいたかったので、その日はよしとすることに。
久しぶりの野球観戦だったけど、ドームにはやはり特有の空気があって、
これといって野球好きでもないけれど興奮する。
席に座ると、後ろから名前を呼ばれたので振り返ってみたら、
なんとビッグサプライズ!お友達のまさこさんファミリーがいらしていた。
まさこさんは二児の母でありながら、とてもスマートに催しごとをアレンジしてくれる。
女性像として、私が尊敬する方のひとり。
しばしの帰省からお父さまと一緒にミネソタに戻っていらしたそうで、
偶然の再会に、一層興奮も高まる。


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*左から、まさこさんのお父さま、長男のカイちゃん、まさこさん。
 中央上、次男のケンちゃん。抱いているのはダンナサマだけど腕のみのご出演。


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*右端、この日1本もヒットが出ず、うつむいてベンチに戻る背番号2番、城島選手。


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*一緒に観戦に行った友人たち。左から、夫、友人のありうみさん、ジム、ゆりかさん。


日本では3塁側にホームのチームを応援するファンが座り、
1塁側にアウェイのチームを応援するファンが座るけど、
アメリカはあまりに広いため、敵陣に乗り込んでくるファンがあまり多くない。
よって、マリナーズ側の1塁上のスタンドもツインズファンで埋め尽くされている。
終始押され気味だったツインズにこの日は観客も見かぎり、
8回くらいから渋滞を避けるために、ぽろぽろと帰り始めるひとがいた。
しかし!その後、2点ビハインドで迎えた9回裏2アウト満塁という場面で、
ツインズの2番バッターがヒットをたたき出し、サヨナラ勝ち!


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ファンは大盛り上がり♪私たちも乗っかって大盛り上がり♪
「昨日の試合観た?」と挨拶代わりに語られるほど、ファンにとっては嬉しい快挙だったらしい。
こちらに居る間に一度は観てみたかったメジャーリーグ観戦。
その後は、友人たちとダウンタウンのバーで勝利の祝杯をあげつつ、誕生日を祝ってもらった。
試合内容も充実していたし、嬉しい出会いもあり、とても愉しい誕生日だった。


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日本とミネソタの友人たちから誕生日プレゼントもたくさんいただいた。
送料も高くつくのにわざわざ日本から贈り物をしてくれた友人や、
カードやメイルを送ってくれた友人たち、本当にありがとう。
そして知り合って間もない私の誕生日を祝ってくれる
ミネソタの友人たちの気持ちは、本当に嬉しかった。


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*左は、アルファベット順に動物が紹介されている『アルファペット』。
 右は、お仕事でご一緒させていただいたことのある亡き河合隼雄氏の著書『神話の心理学』。


大の本好きで、私が姉のように慕うみきさんから届いたたくさんの本と雑誌たち。
中でも『アルファペット』は、みきさんの後輩の方がつくられた本だそうで、
アルファベット順に動物の英語名を紹介し、そのアルファベット型の動物が、
はさみとのりを使わずにつくれるという、とてもよくできた本。
『神話の心理学』は、読んでみたかった本なのですごく愉しみだ。


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*前出左の『アルファペット』の中身。


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*左から、『スーパーマーケットマニア・アメリカ編』、『ポストオフィスマニュアル』、
『「月夜」の楽しみ方24』。


出版社に勤める高校時代からの友人、みゆからの贈り物は上記の3冊。
私の好きそうなものを選んで買ってくれたという友人の観点が、また新鮮で嬉しい。
『スーパーマーケットマニア・アメリカ編』は、私が好きなNYの食料品店 ZABARS が大特集されているし、
『ポストオフィスマニュアル』は、その国らしさは郵便局に表れるという興味深い視点で、
世界中のポストオフィスを紹介してあり、私が二十歳の頃に住んだスイスも載っている。
『「月夜」の楽しみ方24』は、文字通り24項目に分けて楽しみ方が記されていて、
秋の夜長に読みたい一冊だ。


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*人生初、自分の聖書。


コバルトブルーの表紙が目に鮮やかな聖書。
ミネソタで私が母のように慕うひとみさんと、昔からの友人のように仲の良いゆりかさんから。
私がたくさんのことを経験させていただいているのは、おふたりのおかげ。
聖書は「人生のマニュアル」と言われ、人生に起こりうるすべてのことが書かれているそうだ。
アメリカを知るには、「キリスト教」を学ばなくてはと痛感し、
今年の始めから、英語の勉強も兼ねてバイブルスタディに通っている。
とはいえ、この世で起きる事象はすべて神が創ったものだと信じるには、
あまりに私の中で消化しきれない疑問が多すぎて難しいけれど、
キリスト教の真理を知ることで、アメリカにもたらされる現象が理解しやすいのは事実。
紀元前1400年から1500年間に渡って書かれ、
この数千年もの間、変わらずに受け継がれている一冊の読み物があると思うと、
それなりの説得力がある。どれだけかかるかわからないけれど、
読んでみようと思う時に気ままに読んでみるつもりだ。


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Cuisinart のミニフードプロセッサー。


最後に、兼ねてから私が欲しいと思っていたフードプロセッサー!
これは、私のヨガの先生でもあり、たくさんの価値観を共有している大切なお友達のちかさんから。
アメリカに来て、何でもゼロからつくる奥様が多いことに驚いた。
日本で手みやげというとお気に入りのお店で買って行くことが多いけど、
こちらではパンもお菓子もお料理もみんな手づくりで、さっと作って持って行く。
外で買うものになかなか満足のいくものがないから、自分で作るようになるのだとか。
そんな影響で、日本にいる時から欲しかった、ル・クルーゼの鍋と圧力鍋に加え、
フードプロセッサーもパン焼き器も欲しいと思っていた。
特にフードプロセッサーは周りにいる料理のプロたちはよく使いこなしているけど、
ごくごく一般的なレベルの私みたいな主婦が持っていても、宝のもちぐされだと思っていた。
しかも、日本とアメリカでは電圧が違うので、買うのも躊躇していたところ、
突然いただいた袋を開けたら、フードプロセッサーがいた!!!
しかも、誕生日だなんて言ってなかったのに…。一生大切に使わせていただく。


そんなわけで、家族を始め、友人たちに本当に感謝。
みなさんのおかげで、今の私がある。
こうして私も、35歳になった。

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2009年3月14日 (土)

チュービング

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*スノーチュービングレーン。


ミネソタには“Snow Tubing(スノーチュービング)”と呼ばれるウィンタースポーツがある。
山がないので、スキーやスノーボードには向いていない地形だという理由もあると思う。
一応、スキーもスノーボードもできるスキー場はあるけれど、
日本で滑り慣れているひとには、滑りたいという気にさえならないと思う。
チュービングとは、読んで字のごとくタイヤのチューブでできたソリに乗って、
区分けされた雪の傾斜をひと息に滑り降りるという、至ってシンプルなアクティビティ。
最初に誘われた時には、ソリなんて子供の遊びでしょ、と生意気にも思っていた。
しかし“こちらでしかできないことはすべてやっていく”のルールに則って、
ここでやらなきゃ一生やらないだろうと思い、出かけてみることにした。


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*複数人でジョイントして滑ると、一層スピードアップする。


チュービング場に到着すると、犬を散歩をさせているかのように、
長いヒモで繋がれたチューブを引きずる大人や子供が至る所に溢れている。
そして、眼前に広がるチュービングレーンを前にすると、
幼少期に雪が降った日の興奮を思い出し、居ても立っても居られぬ衝動に駆られる。
早速、マイチューブを手に入れ、いざ出陣!
チューブはドーナツ型をしていて、真ん中の穴の部分にお尻をすっぽりと入れて滑るのが基本。
上級者になるとヘッドスライダーのまま滑ったりする。
まずは単体で滑ってみる。一見なだらかに見える傾斜は滑ってみると意外に急で、
丸いチューブはくるくると思わぬ方向に回転し、後ろ向きのまま滑り落ちて行ったりもする。
簡単に言うと、カリブの海賊で船が落下するところとコーヒーカップが合体したような感じ。
「おもしろいっ!!!」


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*ジョインとの仕方は実にアナログ。相手のチューブに自分のヒモを通して持つだけ。


複数人で繋がるとスピードが加速するので、ひとりの時とはまた違う面白さ。
しつこいほどに至ってシンプルな仕組みにも関わらず、一度滑ったら病みつきになる。


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*滑り終わったら、ベルトコンベアー状のエスカレーターでチューブごと登る。


滑り終わったあとに坂の上まで登る手法もまた、ぷぷっと笑えておもしろい。
空港などにある動く歩道の傾斜版。ヒモでチューブを引きながらベルトコンベアーに乗る。
この画がまた実に面白く、工場で生産される商品になったような気持ちになる。
画期的なアイディアのようで、ちょっとアナログな感じが、またいい。


私たちが行ったところは、Three Rivers Park District の Elm Creek Park Reserve というところ。
2時間で$12と、お値段もリーズナブルで、
この2時間という時間制限は、疲労のピークと飽きる少し手前という絶妙なポイント。
飽きるまでやってしまうと次回は来ないし、「あともう少しだけ…」っていうところが上手い。


大人も子供も本気で遊べるうえに、値段も手頃だし、
道具も身体ひとつでいいから、日本にもあったら流行るよね、と話していたが、
車で30分程度で来れるからいいものの、日本みたいに何時間もかけて
わざわざチュービングをしには行かないかも…というのも納得できる。
泊まりがけなら、そのうちの数時間がチュービングでも充分に楽しめる。


日本にはまだないのだと思っていたら、
日本語の スノーチュービング のサイトがあったので、
ご興味がおありの方はぜひ。
こちらのサイトによると、日本でも導入しているスキー場は少しずつ増えているとか。
流行ると思うんだけどなぁ、日本でも。


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*チュービングを終えると、ふと足を止めたくなるような夕焼け。


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*夕焼けのあとに見つけた月。夜が更けるほんの少し前の空と月の共演。


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2009年3月 1日 (日)

10日間

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今日から3月。
日本ならうららかな春が待ち遠しい頃だけど、そうは問屋が卸さないのがミネソタ。
3月はまだまだ雪が降る季節。今日も窓からはあたたかな日差しが差し込んでいても、
外気は-16℃なのだから…恐ろしい。


実は2月の半ばから、非日常的な時間を過ごしていた。
というのも、東京からNYに仕事でやってきた仲間たちに会いに行っていたから。
しかも、仲間のうちのひとりは、長きに渡り一緒に仕事をしてきて、
私の結婚式ではスピーチもお願いしたゆりさんだったのだけど、
なんとNYに行く前にミネアポリスを訪ねてくれた。
私の友人では初めてのミネアポリスへの来客。
ついでがないとなかなか来る機会もない場所だし、
まさか本当に来てくれるなんて思ってもいなかったから、本当に嬉しかった。
ゆりさんの4日間の滞在中、夫の研修先 THE CHILDREN'S THEATRE COMPANY の、
" ROMEO AND JULIET "が初日を迎えたので、ゆりさんにも観てもらった。
今回の作品は子供向けとはいえ、シェークスピアで台詞も難しいので13歳以上が対象。
観客席がなく空間全体が舞台になっていて、役者もセットも道具も観客も、
すべてが混同しながら物語が進んで行く、非常に画期的な演出方法。
(※ ROMEO AND JULIET をクリックして、右下の動画を参照。)


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初日前夜には、初日祝いを兼ねて掘り出しもののワインを買い込み、
ちょっとしたディナーを作ることに。ゆりさんとレシピを考えて一緒にお料理をした。


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心を込めて作る料理は、いつもと変わらない日を特別なものに変えてくれる。
この日のもうひとつの楽しみは、いよいよ公開が決まったゆりさんの映画を観ること。
本当は東京に帰ってからスクリーンで観ると決めていたのだけど、
公開までに帰国できないこと、またミネアポリスでの残りの半年を過ごす間に、
映画から考えることと、アメリカで私が感じていることをすりあわせられると思ったので、
ゆりさんとも相談して、結局見せてもらうことにした。
そして何より、ゆりさんがわざわざミネアポリスまで来てくれたという特別な状況で、
おいしいワインと食事を囲みながら、夫と3人でじっくりと観られたことは、
何よりもいまの私たちには意味があった。
ゆりさんが持てる力のすべてを最後の最後まで絞り出して、
大切なひとたちと大切なことをフィルムに収めた作品。
食べること、生きること、選ぶこと、愉しむこと、地球のこと、宇宙のこと。
今の時代を生きるすべてのひとに観てほしい。

映画 "eatrip"
2009年6月恵比寿ガーデンシネマほか全国劇場公開予定。

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話を元に戻して、この日に飲んだ掘り出しもののワインというのはコレ。


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ゆりさんがリカーショップで見つけた Francis Ford Coppola Presents の "DIRECTOR'S CUT" というワイン。
DIAMOND COLLECTION は日本でもよく見かけるけれど、DIRECTOR'S CUT は初めて見た。
思わずジャケ買いしてしまうほど印象に残る外装は、
フランシス・F・コッポラ監督の映画づくりとワインづくりに対する思いが込められている。
2006年にコッポラ監督がカリフォルニア州・ソノマに移り住んだことを記念して、
それまでにつくっていたワインとは一線を画し、
映画監督のヴィジョンを最も反映させた作品 " DIRECTOR'S CUT " から命名されたライン。
ラベルには、映画史へのオマージュとして、ブドウの品種別に異なるモチーフが施されている。
ワインメーカーとして、ワインの個性やその称号を素直に表現し、
さらにはワインづくりと映画づくりの両者において、
その智慧がアメリカの真の芸術として残るよう、
妥協のないスタンダードを目指すという誓いのもとにつくっているのだそうだ。


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驚かされるのは、その特異な外装とストーリーだけじゃないところ。
中身を飲んだら、その装いをも忘れてしまうほど衝撃的においしい。
Chardonnay は、白ワインの爽やかさを残しながらも、
コクのある甘さとフレンチオークの余韻。
Zinfandel は、赤ワイン特有の渋みはあまりなく、ブラックベリーの香りとバニラの甘さに、
ピリッとスパイスを効かせた奥深さ。
共にクセのある味だから好き嫌いはあるかもしれないが、まさに質実伴った仕上がりだ。
ご興味のある方は、こちらのサイトでも購入できるようなので、ぜひお試しあれ。


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*ミシシッピ川上空に降りた天使の梯子。


ゆりさんのミネアポリス滞在最終日の夜は、現在 WALKER ART CENTER で行なわれている、
ELIZABETH PEYTON の " LIVE FOREVER " のオープニングパーティに出かけた。
同展は、このあとに出てくる2007年12月にオープンした、
NYの Bowery にある NEW MUSEUM の巡回展。
当日は全館をパーティのために開放し、美術館内のレストランとカフェをプロデュースしている、
WOLFGANG PUCK のケータリング。
久しぶりにパーティに出かけたけど、予想通り身の置き所がなくてソワソワしてしまう。
やっぱりもてなす側の方が性に合うと痛感。


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*ガラス工場で出たガラスのくずを利用して作ったシャンデリアとミラーボウルの光。

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14日の朝、ゆりさんと共に一路NYへ。
やっぱり、NYは好き。みるみる変わっていく部分とずっと変わらない部分が同居している。
アメリカの中では、一番多く行っている場所なのに、何度行っても掴みきれない。
ちっぽけな島なのに、とてつもなく大きく感じる街。

東京から来ていた仲間のほかに、メキシコやNY在住の友達も集合して大賑わい。
顔を合わせる面々は東京で会う仲間なのに、不思議とそこはNY。
でも全く違和感がない。
東京を発って半年しか経っていないのに、もう随分会っていない気がした。


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*ベジタリアンレストラン、CANDLE CAFE


NYで落ち合った仲間のひとり、いきちゃんの紹介で、
年に3か月、毎週月曜しかやっていないという、超レアなウッディ・アレンのジャズライブに出かけた。
会場はアッパーイーストにあるホテル THE CARLYLE の1階にある
こじんまりとしてクラシカルな CAFE CARLYLE
マネジャーもギャルソンもバーテンダーも、ほとんどが高齢のおじいちゃまたち。


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テーブル席は予約でいっぱいだったので、バーカウンター前のスタンディングだったけれど、
演奏と雰囲気を愉しむには十分。その中央でウッディ・アレンがクラリネットを吹いている。
仲間とのセッションを愉しみながらも、自分の出番が終わるとうつむいたまま。
その姿が失礼ながら、あまりにもかわいらしくて、
ギャルソンのおじいちゃまたちが醸し出す雰囲気と相まって、おとぎの国にタイムスリップした感じ。
動画撮影禁止のはずだけど、なぜか You Tube にアップされていたので


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*なかなか予約がとれないというレストラン BALTHAZAR で朝食。


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*ランチやおやつを買いにくる人があとをたたない Olive's 。


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*セントラルパークから見たアッパーウェストの夕焼け。


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*どこから撮ってもフォトジェニックな GUGGENHEIM MUSEUM


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*予約は6名から、かつ予約困難な FREEMANS
 ホットアーティチョークのディップが絶品。


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*SANAA が建築を手がけた NEW MUSEUM


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*NYに近日オープンする ACE HOTEL NEW YORK
 特注アメニティとディテールにこだわったシャワーの蛇口。


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*壁には各部屋ごとにディレクションされたアートピースが飾られている。


こんな感じで、全力疾走で駆け抜けた10日間。
ミネアポリスで培ってきた日常に、ふっと新しい風が舞い込んだ。
夫にはしばし不便をかけてしまったけれど、そこから得た有り難い気づきも多く、
また改めてミネアポリスの日常にも感謝する、意味深い10日間だった。


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2009年2月 4日 (水)

もぐもぐ

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*焼きたての“パン・オ・ショコラ”。


もぐもぐ食いしん坊にはたまらない、こちらで出会ったおすすめ食材をふたつご紹介。

ひとつめは“パン・オ・ショコラ”。
アメリカでもパンはよく食べるけど、総体的にはヨーロッパの方がおいしいと思う。
時折「これはアタリ!」って思うこともあるけれど、
ヨーロッパで食べるパンはハズレることが少ない。
でも、これは大ヒット!だった。まるでフランスで出てくるような“パン・オ・ショコラ”。
一時発酵が済んだ状態で冷凍されたパン・オ・ショコラの原型たちを、
オーブンパンに並べて、一晩自然解凍+発酵させる。
あとは、翌朝オーブンで20分程度きつね色になるまで焼くだけ。
たったそれだけで、焼きたてのパン・オ・ショコラが食べられるという贅沢。


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*一晩かけて自然解凍+発酵させた状態。


ちなみに、このパン・オ・ショコラは、
カリフォルニア生まれのスーパーマーケット Trader Joe's で買える。
私は、クロワッサンでもパン・オ・ショコラでも、よく焼けている方が好きだ。
これは焼き加減も自分で調節できるから、好みに合わせて焼き上げることができて、
一層満足度が高い。玄人っぽく焼き上げるなら、焼く前に溶き卵をさっとひとはけ。
こんがり焼きたてパン・オ・ショコラには、濃いめのエスプレッソかカフェオレかな。


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*パン・オ・ショコラの外装パッケージ。

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*最初の状態は、箱の右にある写真のようなイメージ。


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ふたつめのおすすめは、卵を使わずコレステロールゼロの“ベジネーズ”。
本来マヨネーズは好きだけど、アメリカのマヨネーズはこってりしている割に、
味がイマイチで好きな方ではない。すると、ハワイに住んで4年の幼なじみが、
ソイマヨネーズがおいしい、と教えてくれた。


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このベジネーズの原材料は、キャノーラオイルと水、ブラウンライスシロップ、
アップルサイダービネガー、大豆プロテイン、シーソルト、マスタード粉、レモンジュース。
サンドウィッチを作るのにパンに塗ったり、ディップに使ったりするのだけど、
味も申し分なく、保存料も入っていないし、
使い勝手もよく、食べ心地もライトで、とても気に入っている。
近頃、卵を食べられない子供や大人も多いので、
こういうマヨネーズだけでなく、個人の特徴によって食材が選べる世の中が一般化されて、
誰もが気軽に手に入れられる場所が増え、きちんと個人で選択出来るようになるといい。


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2009年1月29日 (木)

パンケーキ

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*THE Original PANCAKE HOUSE の Edina 店。


“パンケーキ”という響きが嫌いなひとはいないのではないだろうか。
ご多分に漏れず、パンケーキという名前に弱い私は、
まだ車がない頃、雪が降った翌日で足元が悪いこともいとわずに、
遠くまで出かけて行った。しかも一緒に行ったお友達は妊婦さんで、
身重だったにも関わらず、道なき道をひたすら歩いた。
今思うと、本当に危ない。これも、パンケーキの魅力が成せる業なのか。


オレゴン州、ポートランドに本社をもつ、THE Original PANCAKE HOUSE
全米でパンケーキ屋さんを営むビッグチェーン。
ひとたび足を踏み入れると、パンケーキの甘い香りとコーヒーの香しさが相まって、
意思決定を司る脳みそはしっかりとロックされ、もう後戻りはできない。


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*Apple Pancake。パンケーキの上にソテーしたリンゴとシナモンシュガーがキャラメル状に。

上の写真は、目玉の“Apple Pancake”。
とにかくすごい大きさで、すごく甘い。
お友達のを少しいただいたけど、日本人が全部をひとりで食べるのは至難の技。
でも一度行くなら、味見したくはなるのも無理はないほどフォトジェニック。


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*Bacon and Eggs。分厚いベーコンのグリルと目玉焼きが2つ。3枚のバターミルクパンケーキ付き。

こちらは、張り切って朝食を食べずに行った私が頼んだ“Bacon and Eggs”。
まずはシンプルなパンケーキを食べてみたかったのと、
ほんのり甘いパンケーキと塩味の組み合わせが好きだったから。
パンケーキ自体は、ふんわりライトタイプ。あっという間に3枚なんて食べ終わっちゃう。
私が好きなタイプのパンケーキだったが、そのほかにもワッフルやクレープ、
オムレツなど、気になる精鋭たちが勢揃い。
車も手に入ったことだし、何度か通うしかないか…。


あ、車といえば、今日待ちに待ったミネソタ州発行の運転免許証がと手元に届いた。
試験にはおかげさまで1月6日に合格していたのだが、
手元に届くのは40日〜60日後と言われた。
即日発行してもらえる日本の状況と比べると、どれだけ手が込んでいるのかと驚いたけど、
ID社会アメリカで、それさえあれば大抵の状況はクリアできる代物だから、
大層込み入った仕掛けが施されているに違いない。
うーん。ようやく手にしてみると、なんだか感無量。
ここまで喜べるなら、苦労してとった甲斐もあるというもの。
一層、爽やかな春が待ち遠しい。


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*道中のバスの車窓から撮った湖。湖が凍って雪が積もる。冬はスケートリンクになる湖も多い。


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2009年1月23日 (金)

スラムドッグ$ミリオネア

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ゴールデングローブ賞最多4部門受賞。
アカデミー賞9部門10ノミネート、最優秀作品賞最有力候補の呼び声も高い、
スラムドッグ$ミリオネア』を観た。
ボリウッドフィルム(インドの映画製作の中心地ムンバイの旧名「ボンベイ」と
アメリカの映画製作の中心地「ハリウッド」を文字った通称)は、以前からどうも苦手で、
一時日本でも大層流行ったけれど、失礼ながら一度もきちんと観たことがなかった。

しかし、先日行なわれたゴールデングローブ賞で最多4部門受賞という
金字塔を打ち立てた上に、監督は『トレインスポッティング』のダニー・ボイルだし、
チケットも$7だし、何人かの友人たちの勧めもあって、
観てみようかという気になった。

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これが、すごくおもしろかった。
インド・ムンバイにあるスラム街で育った少年、兄サリムと弟ジュマール。
ひょんなことから出会った少女ラティカと共に、
幾多の過酷な運命にさらされながらも、逞しく生き抜いて行く。

インド訛りの英語に慣れた頃にはタイトルの所以がわかり、
いつの間にやら、すっぽりと映画の中に惹き込まれている。
ストーリーもよく構築されているし、
テンポのいいカメラワークとインドならではのカラフルな色づかい。
巧みにアレンジされた軽快な音楽にのって、
過酷なシーンもなぜか愉しそうにみえてくるから不思議だ。
もちろん、ボリウッド映画お決まりの歌とダンスもしっかり用意されている。

日本では4月に公開されるらしいので、ここであまり多くは語らないが、
あの痛快さを存分に味わうためには、ぜひ劇場で観てほしい。
とりわけ、上空から撮られたムンバイのスラム街は、
壮大な迫力を感じさせるのと同時に、ある種の恐怖心をも憶える。

英語版『 Slumdog Millionaire 』のトレーラーもご参考までに。

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2009年1月 7日 (水)

ベイビーシャワー

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アメリカで行なわれる習慣のひとつに、Baby Shower(ベイビーシャワー)というものがある。
ベイビーシャワーの歴史をひも解くと、1800年代後半にまで遡る。
家族や親戚が、もうすぐ母になる女性を祝い、
“たくさんの喜びとギフトのシャワーが降り注ぐ”という意味合いがあるらしい。
伝統的には、みんなが出席しやすい週末の午後にティーパーティ形式で行なわれ、
ホストがお家を提供するだけでなく、お茶やフィンガーフード、デザートや
お土産などもすべて用意する。もちろん祝われる主役の女性もゲストの扱い。
近年では、ごくごく近しい友人たちや会社の同僚などを招くケースも増え、
家で祝う代わりに、カフェやレストランなどで行なわれる場合も多いようだ。


私の世代が子供を授かる時期ということもあってか、
私がミネアポリスに住んでいるこの4か月の間に、
ふたりの友人のベイビーシャワーにお招き頂く機会があった。
ひとりめは、こちらに来て私がとてもお世話になっている、ちかさん。
日本ではテレビや商業演劇などを中心に活躍されていた女優さんで、
昨年の12月16日に元気な男の子を出産された。


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*結婚を機にミネソタに移住された、ちかさん。


ちかさんのベイビーシャワーは、Patrick's Bakery & Cafe at Bachman's というカフェで行なわれた。
主役のちかさんの周りには、駆けつけた友人からのプレゼントで埋め尽くされていた。
冒頭の写真は、ヨガのインストラクターを務めるちかさんの生徒さんで、
日本からいらした、かなこさんの手づくりの切り絵カード。
あまりに繊細で美しい手仕事に、一同で感嘆した。


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会場のカフェは、フランス人オーナーが展開している3店舗のうちのひとつで、
お花屋さんと隣り合わせの店内は温室になっている。
植物に囲まれたガーデンパーティのような雰囲気の中で食事やお茶が愉しめる。


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*Southdale にある Patrick's Bekery & Cafe の外観。


2〜3ブロック離れたところにある Southdale Shopping Center には、
ベイカリー&カフェがあり、サイズはアメリカンサイズだが、
味は日本で食べられる繊細なケーキにとても近いと、
日本人コミュニティーの中では絶大な支持がある。
レイクサイドにはビストロもあり、暖かくなったらぜひ行ってみたいお店のひとつだ。


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*同店内のショーケースに並ぶケーキたち。テイクアウトもできる。


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*今月臨月を迎えた、むつみさん。


おふたりめは私と同じミネソタ初めての冬を体験中の、むつみさん。
結婚を機に、去年の4月に移住してきて、ご主人はミネソタのひとだが、
本当に優しくて、気のきくジェントルな男性。
新年早々の1月3日にホストを務めてくださった、きょうこさんがご自宅を提供してくださった。
きょうこさんというのは、こちらでたくさんのお友達ができるきっかけをくださった女性で、
私が東京でフラを習っていた頃の友人が、
ミネソタに行くなら大学の先輩だったご夫妻がいるから連絡してみてと、紹介してくれた方。
偶然にもミネソタに住むための情報収集のために参考にさせていただいていたblogの筆者は、
きょうこさんのご主人だったというご縁もあり、世の中はつながっていると痛感する。


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*きょうこさん手づくりのスコーン。


話はそれたが、きょうこさんは実にスマートな方で、
私の経験のためにと、むつみさんのベイビーシャワーの打ち合わせから同席させてくれたうえに、
当日のお手伝いをさせていただくことで、企画から全体の流れを教えてくださった。
きょうこさんとむつみさんのおかげで、ベイビーシャワーが企画され、
当日を迎えるまでの過程に触れる機会をいただき、とてもいい体験をさせてもらった。
むつみさんは、来月2月に男の子を出産予定。
生まれてくる赤ちゃんにお目にかかるのが愉しみだ。


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*フルーツの盛り合わせ。


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*3種類のサンドウィッチ。中でもターキーとルッコラのサンドウィッチは絶妙な味わいだった。


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ところで、このベイビーシャワーには、さすがは合理主義のアメリカと
感じ入る発見があったのでご紹介。
初めてちかさんのベイビーシャワーにお招き頂き、
「ギフトはどうしますか?」ときょうこさんに聞かれた時は、
自分で選んでプレゼントを用意するのかなと思っていたが、
どうやら暗黙の了解で、然るべきステップがあることを教わった。


このステップとは、主役の女性が欲しいものを、
ご本人に直接聞かなくても済むシステムで“レジストリ”という。
例えば、ホストからベイビーシャワーをしてくれるという連絡を受けた主役の女性は、
予め、アマゾンやべビザラスなどのベイビーグッズを売っているショップにレジストリを作る。
レジストリとは、オンラインでも店舗でも作れる、ウィッシュリストのようなもの。
ベイビーシャワーに招待された人たちは、オンラインや店舗で主役の名前のレジストリを見つけ、
オンラインなら、買いたいものを決めて、そのままチェックアウト。
購入されたアイテムはその瞬間に購入済みの印がつく。
店舗では、レジストリのリストを印刷できて、各アイテムの陳列場所まで分かるという仕組み。
店舗で買う場合は、主役の人のレジストリのアイテムとして買っていることを店員さんに伝え、
買われたアイテムとしてカウントされる。
もちろん、オンラインと店舗の情報は、統合されているので、
ダブって買われることもなく、かつ主役の人が欲しいものが手に入るという仕組みだ。
確かに「何が欲しい?」と言われても、日本人の気質としてはなかなか言えないもの。
でも、オンラインショッピングをしているような気持ちで、
欲しいものが選べるうえに、プレゼントしてもらえるならとてもいいシステムだと思った。
特に赤ちゃんのものは、短い期間しか使わないものも多いし、
赤ちゃん準備金が節約できるうえ、招待客も少しでも役に立てるなら嬉しいというもの。


ちなみにゲストの招待には、"Evite"と呼ばれる招待状サイトを使うのが主流。
ベイビーシャワーだけでなく、誕生日会、送別会、引越し祝いなど、
様々な用途のパーティにゲストを招きたい時に、気軽にオンラインで作れる上に、
郵送代もかからない。特筆すべきは、出欠席の管理ができること。
参加者の返信状況や、出欠確認がオンタイムでできる。
ホームパーティが多いアメリカでは大変に重宝されるわけだ。
一例として、ベイビーシャワーの招待状サンプルを作ってみた。
□Yes □Maybe □No と、チェック欄があり、
誰が来て、誰が来れないのかが、一目瞭然でわかる。


日本に帰ったら、こんなシステムが利用できる仕組みを考えてみようかな、なんて思ったり。
より詳細なベイビーシャワーのしきたりについては、BABY SHOWER 101によくまとまっているので、ご参考までに。

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2008年12月30日 (火)

壮行会

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ミネアポリスに研修ビザで1年半滞在していた日本人のお友達が、
12月の半ばに帰国することになり、数人で集まって壮行会をした。
数品持ち寄りだったので、トルティーヤを散りばめた「アボカドとスピナッチのサラダ」と、
この間のお料理教室で習った「アップルクリスプ」をデザートに持って行った。
特に「アップルクリスプ」づくりに至っては、
いつも使い切る自信がなくて買ったことがなかったオートミールを初めて買い、
ブラウンシュガーしか家になかったので、オーガニックシュガーを買ったり。
いつも材料ありきで適当に料理をするので、
何かを作るために材料を買いそろえることがほとんどない。
行程自体はとてもシンプルだけど、初心者の私はちゃんとできるのかドキドキしながら進む。
お菓子づくりは正確さが大切な鍵だと、パティシエの友達に習ったので慎重に分量を量り、
丁寧に混ぜ合わせる。しかもアメリカのレシピだったから、
アメリカサイズの単位とカップ数を日本のカップに換算したりして、
数学が苦手な私は一生懸命頭をひねった。


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結果、なんとかカタチになった。
砂糖を4割減くらいで計算して作ったのに、なぜかまだ甘かったけど…。
付け合わせには、経験済みの豆冨クリーム。
前回レシピ通りに木綿豆冨で作ったら、ざらりと下に残る感じだったので、
今回は絹ごしを使ってみたら、とても滑らかでクリーミーに仕上がった。
みなさんの反応も上々。これなら、私でもまた作れそう。


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ちなみにこちらは、ホストのお友達が作ったイタリア人直伝のティラミス。
すばらしい!しかも、甘すぎずおいしかった。


壮行会で送り出したお友達は、
ビザの滞在可能期間が終わっての帰国だったのだけれど、
外国人か否かに関わらず、近頃こちらでも経営難の話をよく耳にする。
日本同様、あまりの不況に解雇されたり、志願退職を募っていたり、
どこの企業も先行きはとても不安のようだ。


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*お友達からいただいたテレビ台。夫が立て板の位置を付け替えて、見事HDプレーヤーが収まった。


彼女の引っ越しの際に、使っていた家財道具を一部引き取らせていただいた。
私たちは1年しかいないのだからと、買うものは必要最低限のもにとどめ、
つとめて部屋に愛着がわかないようにしてきた。
ところが…、引き取り手がいないからもらってくださいと彼女が言ってくれたモノたちは、
私たちが、あったらいいなと思うものばかりだったし、
もしも私が彼女だったら、知り合いに活かしてもらえるなら嬉しいと思ったので、
積極的に引き取らせていただいた。


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*半円でテーブル部分が開き、収納になっている。今はお気に入りの花瓶にお花を飾っている。


しかもランプに至っては、買おうと思っていた矢先にいただいたので本当にありがたかった。
ランプや小さなテーブルや棚が入っただけで、不思議とぐっと家らしくなってきた。
私たちがこちらに来て、もうすぐ4か月が経とうとしている。
すでに、全滞在期間の1/3が経過することになる。まさに、光陰矢の如し。
この勢いだと、あっという間に半年が経ち、今度は私たちが帰国の番だ。
せめてそれまでの貴重な時間を、
日本へひと足先に旅立って行った彼女のおかげで、
すっかり過ごしやすくなった部屋で大切に暮らそう。


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*あかりって大切。ランプが端に来ただけで、部屋が落ち着いて見える。


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*彼女の冷蔵庫に入っていた食材で作った「スモークサーモンとトマトのパスタサラダ」。

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2008年12月 1日 (月)

Thanksgiving Day と Black Friday

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11月の第四木曜日は Thanksgiving Day と呼ばれる感謝祭のため全米が祝日。
神の恵みに感謝をして、家族や友人と共に食卓を囲む風習だ。
幸い、天候にも恵まれ、すがすがしいキーンとした冬の空気。
その日は街中が休み。車通りも少ないし、交通機関以外はほとんど停止していた。
私たちは、その日の午後に車を見に行く約束があったので、
ダウンタウンでバスを乗り換えようと思って出かけたが、まるでゴーストタウン。
街で見かけたのは、寒そうに身体を膨らませている雀や鳩と、ホームレスの人々くらい…。
Thanksgiving の朝に外出するひとなんていないんだ…と知った。
セントポールまでは少し距離があるのと、あまりの寒さで、
トイレに行っておこうと探したが、お店がやっていないのでトイレにも行けない。
都会の真ん中で、まさかトイレに不自由するとは思ってもみなかった。


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夜は友人宅におよばれして、Thanksgiving 恒例のターキー(七面鳥)をいただいた。
まるごと焼かれたターキーに、グレービーソースとクランベリーソースをかけていただく。
元々ターキーは嫌いじゃなかったけど、グレービーとクランベリーとの相性もよく、
予想以上に感動するおいしさだった。


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アメリカ人にとっては季節がやってくると食べたくなる恋しい味で、
パンプキンパイとセットで必ず食べたくなる味らしい。
日本人にとってのお雑煮みたいなものだろうか。それとも、おでんかな?


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*Thanksgiving の日の夕暮れ。空気が澄んで辺りは静かで空が薄紫色でキレイだったので。


翌日の金曜日は、全米をあげて大セールの日。
その日の売上は必ず黒字に転じるので“Black Friday ”と呼ぶそうだ。
その大セール、なんと朝の4時や5時からスタートする。
外はまだ真っ暗だし、ミネソタに至っては零下にも関わらず、お客さんは並ぶらしい。
そんな経験も滅多にないからと早起きをしようと思ったが…、やはり無理だった。
遅れをとったが、10時くらいには出かけてみた。
バスで30分ほど南西に行った Southdale Shopping Center というところに行ってみた。
お洋服屋さんもたくさん入っているし、Apple Store もあるので、
お目当ての最新 iPod nano が安くなっていたら買いたかったのだ。
そして…、それらはそこにあった。


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満を持して、買ってしまった。
実は、デジタルオーディオプレーヤーを夫に買ってもらったのは二度目。
一度目は誕生日プレゼントにもらった、i river。
当時最大容量の5GBで、カラー液晶を誇るデジタルオーディオプレーヤーだったけれど、
途中で巻き戻しを止めるプロセスがとても繊細で、
もう一度聞き直そうと巻き戻してちょっと指がすべると、最初まで巻き戻ってしまう。
そのあと元のところまで永遠に指で押さえ続けないと進まない。
決定的だったのは、私のラップトップ(Mac)と互換性がないことだった。
(*それ以降の機種は互換性があるものもある。)
そんなわけで、日の目を見ないままになってしまって心苦しくもあり、
新しいものに踏み切る勇気もなく、ずっと音楽を持ち歩くのは諦めていた。
個人的には、同じ nano なら、第三世代のデザインの方が好きだった。
ずんぐりむっくりな方が好きなので、いまだに classic は魅力的。
でも、第四世代を持ってみたら本当に軽いし、薄いし、価格とのバランスもいい。
意外とデザインもスマートで、欲しかった黒が最後の一個だったのでお買い上げ。


なんと強気の Apple Store が、この日限定で全商品すべて値下げ。
iPod nano の8GBは、$149が$138になっていた。
でも、念のため近くの家電量販店、BEST BUY も覗いてみることに。
するとこちらもセール中で nano を1台買うと、$20のギフトカードがついてくるとある。
ちょうどプリンターを買おうと思っていたところだったので、
2台買えば、安いプリンターが買えるというわけだ。そして…、


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これも、ついてきた。
まだシールも剥がしてないけど、残り9か月しか使わないし、
プリンター、スキャン、コピーの最低限欲しかった機能は付いている。
このほかに、500枚入りの用紙も手に入った。


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帰り道、ダウンタウンのメインストリートである Nicollet Mall をパレードが通っていた。
なんと、Thanksgiving から Christmas までの毎週木曜日から日曜日まで、
車の通行を止めて、電飾を巻き付けた車や人が踊りながらパレードをする。
寒さにも負けず、道ばたにはひしめくように人が密集し、
寒さに負けた人は、ビルとビルを2F部分で繋ぐスカイウェイと呼ばれる
ガラスの通路から眺めていた。
まさに、身も心も踊るような Black Friday だった。


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